首位発進のコリン・モリカワ テーラーメイド新1W「最高」

新作ドライバーが早くもフィット。最高の滑り出しを見せたコリン・モリカワ(Andy Lyons/Getty Images)

◇米国男子◇セントリートーナメントofチャンピオンズ 初日(5日)◇プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)◇7596yd(パー73)

新たな武器を持って臨んだ2023年初戦で、コリン・モリカワがロケットスタートを決めた。後半10番から6連続バーディを奪取するなど「64」でプレーし、3人が並ぶ9アンダー首位に立った。

テーラーメイドの「STEALTH2 PLUS」とみられる新ドライバー(ロフト9度)を実戦で初投入した。約2カ月前にクラブを受け取ったが、「(その後)2週間ほど新婚旅行に行って、帰ってきたら打てなくてパニックになった。ハワイで調整したが、前に使っていたSIMドライバーと大きく違うわけではないから難しくはない」

初ラウンドで発揮した性能を「最高」と表現し、「ライ角が正しいのか、スピンも打ち上げも納得のいくもの」と評価した。この日のフェアウェイキープ率は73.33%(11/15)、ショット力を示すストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーンは全体5位の「+2.517」だった。

新しい試みも始めた。これまでパッティングは“フィーリング派”だったが、昨年11月ごろ「その道の専門家から説明ややり方を聞くのは良いもの」と専属コーチを迎え入れた。「つい喋りすぎて自分の質問を自分で答えてしまうこともあるけど、コーチがすぐそばにいて『イエス』か『ノー』を言ってくれる」という。

さらに新たなメンバー2人もチームに加わり「自分に必要な人はそろったと思う。今まで一番多いかな」と盤石の陣を敷く。

メジャー2勝を誇る25歳が最後に優勝したのは、2021年の欧州ツアー最終戦「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」。一年以上の月日が過ぎる中「体の調子が良くないとつい(悪い部分を)探そうとしてしまうけど、今はただ、色んなことを確認しながら流れに身を任せている」。焦らずに“最適解”を追い求めていく。(ハワイ州カパルア/石井操)

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