木くずの玩具「とちまるブロック」開発 花壇やDIY素材で活用も

ゼニスが開発した「とちまるBLOCK!!」

 OA機器部品製造などのゼニス(那須塩原市上厚崎、中村勝(なかむらまさる)社長)は、木質建材加工で発生する木くずを利用した玩具「とちまるBLOCK(ブロック)!!」を開発した。3月の商品化を目指す。

 同社は空調機器などの設備を取り付けやすくする機能性壁材として、合板材の多目的穿孔(せんこう)ボードを加工している。縦約1.8メートルのボードには取り付け用に多数の穴を開けるため、24キロの合板材から6キロの木くずが発生するという。木くずは既にバイオマス燃料として活用されているが、今後のボードの生産本格化に伴い、新事業として玩具を企画した。

 とちまるブロック!!のコンセプトは、新型コロナウイルス下で家族の絆を強めることができ、かつ長く使用できる環境に優しい商品。ブロック1個の大きさは幅15センチ(2分の1の大きさも用意)、奥行き7センチ、高さ5センチで、木くずとポリプロピレンで成形した。

 子供の玩具として使用後は、庭の花壇やDIYの素材などとしても活用してもらうことを想定している。価格は1箱70個入りで3万円。保育園・幼稚園向けには毎月定額で貸し出す。

ゼニスが開発した「とちまるBLOCK!!」
木くずが51%含まれている「とちまるBLOCK!!」

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