交際相手の15歳娘に乱暴、63歳男に懲役7年6月判決 口止め、脅迫も

大津地裁

 大津市で同居していた交際相手の娘に乱暴したとして、強制性交と強制わいせつの罪に問われた男(63)の判決公判が6日、大津地裁であり、大森直子裁判長は懲役7年6月(求刑同9年)を言い渡した。

 判決によると、男は2021年1月上旬、交際相手の娘=当時(15)=の首を押さえて下半身を触り、同10月27日には脅迫しながら乱暴した。被害者が部活の顧問に相談し、発覚したという。

 男は当初、起訴内容を認めていたが、後に「記憶にない」と否認に転じていた。「留置場で警察官に大量の薬を飲まされ、自分でも何を言っているか理解しないまま事実を認める供述をした」との被告の供述について、大森裁判長は「捜査段階から否認する供述もしていた」と指摘し、全体的に信用性がないとした。一方、被害者の証言は一貫しており、信用できると判断した。

 その上で、「守られるべき自宅で被害に遭いながら、被告の口止めなどのため長らく誰にも告げられずにいた」と被害者の心情をおもんぱかった。

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