これからの時代を生き抜く農業スキル/アブローダーが実践するさつまいもビジネス

どんな時代でも、ビジネスの本質は同じ。常々そう語っているアブローダーが、新たにはじめたビジネスについて紹介してくれました。なんと、それは農業!いま、日本のさつまいもがブームなんだそう。日本はヤバい、をビジネスチャンスに変える!?ぜひご一読ください。

今回は「日本がヤバい」からこそ「個人ができる準備をしよう」という話です。

以前、『【実践レポート】円安を視野に入れた外貨獲得ビジネスアイデア4選』
>>https://fukuoka-leapup.jp/biz/202211.972

なかでも僕が力を入れているさつまいも栽培の裏側を解説します。「農業って儲からないといわれるのになぜ?」「そもそもどんな理由があるの?」という疑問に思う方もいるはず。今回は素人でも始められるさつまいも農園のおすすめ理由をまとめます。

「今から何か始めるアイデアが欲しい」「田舎の土地が余っている」という方に向けたビジネスアイデアです。

日本のさつまいも健康食ブーム

数年前から日本ではちょっとしたさつまいもブームが起きています。健康食品としてのさつまいもの需要です。

さつまいもは栄養価が高いスーパーフードともいえる食材です。水溶性食物繊維が豊富で腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える効果があります。また、抗酸化作用のあるポリフェノールを含み、動脈硬化や生活習慣病の予防に役立つといわれてます。他にも、ビタミンCやB1、E、カリウム、レジスタントスターチなど身体に必要な栄養素が豊富です。

最近では、ダイエットやボディメイクの食品として積極的に取り入れられています。人気になったため、全国のコンビニでも干し芋や焼き芋が気軽に買えるようになりました。数年前と比べてさつまいもブームが起きています。

続いては「福岡でもさつまいもスイーツが密かなブームに」

福岡でもさつまいもスイーツが密かなブームに

福岡でもさつまいもの人気が出てきています。昔ながらの焼き芋屋さんから最近話題の「つぼ焼き芋」や「焼き芋スイーツ」など、さつまいもを使ったお菓子が増えています。博多駅でもさつまいもを使った高級ケーキやパフェのお店が増えているなど、年々、注目度が上がっています。

僕が運営する福岡の情報サイトの『【安い】福岡おすすめの焼き芋屋さん6選!』の記事も、 年間を通してかなり多くの人に読まれました。秋のシーズンには、さつまいもスイーツがSNSで人気になるなど、さつまいも推しのトレンドが年々高まっています。

健康食品やスイーツとしての需要もあるなど、福岡でもさつまいも熱はあがっています。

>>『【安い】福岡おすすめの焼き芋屋さん6選!』

海外でも日本のさつまいもが認知され始めた

もっというと、さつまいもブームは日本のみならず、海外でも起こっています。日本産のさつまいもが東南アジアを中心に、日本で販売されている値段の3倍で販売されるほど人気になっています。

「日本の甘いさつまいもが恋しい」「日本に旅行した時に食べだ焼き芋が食べたい」というニーズもある様子。海外のさつまいもブームには、日本のドン・キホーテが一役買っていると考えています。今やドン・キホーテは「DON DON DONKI」として香港、タイ、シンガポール、台湾、マレーシアと世界各国に店舗があります。これらの店舗でも人気なのが「焼き芋」です。

日本のドン・キホーテでも焼き芋が1本100円程度のリーズナブルな値段で売られています。この焼き芋が海外の店舗でも人気になっています。焼き芋の食欲をそそる香りが人を惹きつけ、ちょっとした集客につながっている構図です。

芋が主食な国が世界にはたくさんあるものの、日本のさつまいもほど糖度が高くスイーツにも適している品種はあまり聞いたことがありません。健康面にも優しく、リーズナブルな値段で、なおかつ甘くて美味しい日本のさつまいもは、今後も世界的に広がっていくでしょう。

続いては「さつまいもは栽培が簡単で初心者向き」

さつまいもは栽培が簡単で初心者向き

さつまいもの栽培は簡単です。僕自身、農業の初心者でしたが、簡単にさつまいもを栽培することができました。

極端に言えば、苗を植えて放置をするだけで半年後に実がなります。祖母の話によると「戦時中、学校の運動場にさつまいもが植えられていた」というくらい。要するに、栄養が豊富な土地でなくても、枯れた土地で栽培できるのがさつまいもの良さです。それぐらいさつまいもは手がかかりません。

『【5ヶ月間のさつまいも栽培の成長記録】初心者が苗から甘い焼き芋を作った育て方 』の記録をまとめたさつまいもブログにもあるように、1年目は200本程度、2年目は2000本程度のさつまいもを収穫することができました。3年目は2万本を目指しています。素人でも土地さえあれば、簡単にさつまいもを栽培することができます。

だからこそ「土地が余っている」「どうにか活用したい」という人にさつまいも栽培をおすすめします。初心者でも簡単にでき、需要も伸びているからです。

>>『【5ヶ月間のさつまいも栽培の成長記録】初心者が苗から甘い焼き芋を作った育て方 』

九州は全国でもさつまいものの産地

九州はさつまいもの産地です。農林水産省が発表する『令和2年産かんしょの作付面積及び収穫量』の「さつまいもの収穫量」を見ると、最も多いのは鹿児島県、次に茨城県となっています。他にも4位に宮崎県がはいっており、さらに熊本県もさつまいもの産地です。九州はさつまいもの産地となるほどさつまいも栽培に適している場所です。

九州では人気の安納芋や紅はるかが多く栽培されています。もっというとブランド芋として商標登録して販売されているさつまいもも多いです。鹿児島県では「紅霧島」、大分県では「甘太くん」、宮崎県では「葵はるか」と紅はるかに独自の名前をつけて販売している農家もあります。

福岡に住みながら田舎に土地を借りて栽培するのもいいです。実家の余った土地や親戚の畑を借りるのもあり。自分でさつまいもを栽培して、ブランド芋として販売するのもアイデアの一つです。

>>『令和2年産かんしょの作付面積及び収穫量』

需要もあるし土地柄もいいビジネスチャンス

さつまいもの需要は日本でも海外でも伸びています。土地があればある程度は簡単に栽培でき、さらに九州の地の利を生かせからこそ、参入するチャンスはあるわけです。

「日本はヤバい」からこそ、自分が必要な「食べ物」を自分でつくるのもいいです。これからの日本がヤバいと感じる人は、どんどん行動しましょう。何ができるかを意識しながら、自分ができる最善の策を試すだけです。

もっと言うと、日本の農業の担い手は減り、全国各地には空き地も増えています。福岡から近い田舎に土地を借りてさつまいも栽培するのもいいし、土地活用として農業にチャレンジするのもいい。次回は、土地活用に最適な理由をまとめます。

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