アサヒビールは6日、2022年のビール類販売数量が市場全体で約3%伸びたと発表した。市場規模が前年を上回るのは04年以来18年ぶりとなる。コロナ禍で低迷した飲食店向けの業務用需要が回復。家庭用の缶商品も、税制改正で税率が26年にかけて段階的に下がるビールの売り上げが好調だった。
ビール類市場は、消費者の酒類の好みの多様化などを背景に近年、縮小傾向にある。さらに20、21年は飲食店の酒類提供規制などで業務用需要が大幅に落ち込んでいた。
ただアサヒは、26年にかけて増税となる発泡酒や第三のビールは減ると予測、23年の市場全体については3~4%の縮小を見込む。