農林水産物・食品の輸出、最高に 22年、1~11月で既に更新

農林水産物・食品の輸出額の推移

 農林水産省は6日、2022年1~11月の農林水産物・食品の輸出額が前年同期比15.4%増の1兆2433億円となり、過去最高だった21年の年間実績(1兆2382億円)を既に上回ったと発表した。10年連続の過去最高更新となる。コロナ禍で落ち込んでいた外食需要が欧米や中国で活発になったほか、円安が追い風となった。

 政府は輸出額を25年に2兆円とする目標を前倒しで達成することを目指しており、輸出先の需要に対応した産地の育成などに力を注ぐ考えだ。

 品目別では、ホタテガイ(生鮮・冷蔵・冷凍など)が前年同期比46.9%増の848億円となるなど、水産物がけん引した。

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