仙台市の成人式 会場の出口を1カ所から5カ所に増やし密集を避ける

1月9日は成人の日です。2022年の仙台市の成人式終了後、地下鉄で帰るため駅に向かう人や友人との再会を喜ぶ人で、会場周辺の道路は混雑し車が通行できない状態となりました。

混雑の原因は、仙台市が新型コロナ対策で密集を避けようと式典会場からの出口を1カ所に限定したためでした。2023年はこのような混乱を避けるため、仙台市は対策を講じたということです。

仙台市では、新型コロナの感染対策として2022年から成人式を1部と2部に分けて行っています。

2022年は会場の敷地内や隣接する公園での密集を防ごうと、式典会場からの出口を仙台市地下鉄南北線の富沢駅方面へ向かう1カ所に限定しました。

仙台市生涯学習課田村修一課長「前回は出口を1カ所のみとして、公園を通らないルートで富沢駅まで誘導しようとしたために道路に参加者が滞留してしまった」

1部の式が終わった後に出口付近が想定以上に混雑し、駅へ向かう道は車道に参加者があふれるほど大混雑しました。

仙台市では2023年も1部と2部に分けて式典を行いますが、2022年のような混雑を避けるため対策を講じたということです。

式典会場からの出口を5カ所に増やしたほか、更に感染対策を緩和して会場前の野球場を参加者の交流の場とし解放することで、式典終了後の周辺の混雑を回避したい考えです。

仙台市生涯学習課田村修一課長「(野球場を使う場合は)長時間や大声を避けて、会話の際にはマスクの着用の徹底をお願いできればと思う」

仙台市では、野球場内で混乱や密集が発生しないよう出口付近に配置する警備員を2022年の10人から50人に増やし、臨機応変に対応するとしています。

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