「降格きっかけで劇的に変わったと言わしめる必要ある」J2清水が新体制発表 狙うは1年でのJ1復帰も…権田、サンタナらの去就不透明

2023シーズンをJ2で戦う清水エスパルスが1月6日、新体制発表会見を開きました。オレンジ軍団が狙うはただひとつ、1年でのJ1復帰です。

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吉田(前列左から2人目)ら新たに加入した選手たち=1月6日撮影、IAIスタジアム日本平

<エスパルス 山室晋也社長>

「今年は当然のことながら、1年で必ずJ1に戻ることが使命。数年後に2022年の降格があって、それを機にエスパルスは劇的に変わったと、エスパルスの選手・スタッフの目の色が変わったと、言わせしめる必要がある」

1月6日、IAIスタジアム日本平(静岡市清水区)で発表されたエスパルスの新体制。2022シーズン途中から指揮を執るゼ リカルド監督や新加入した選手たちが顔を揃えました。

新加入は復帰組も含めて12人に対し、移籍する選手は14人と大幅な入れ替えとなります。

また、気になる日本代表GK権田修一選手や昨季J1得点王のFWチアゴ・サンタナ選手、日本代表候補に選出された経験を持つMF鈴木唯人選手、MF松岡大起選手の主力4選手は、現時点では今シーズンのメンバーに名前は連ね、背番号も決まっているものの、その去就は不透明なままです。現在、“ウインドー”が開いている海外クラブへの移籍が視野に入っているものとみられます。

会見では、新加入選手たちが今シーズンの抱負を語りました。

<DF 吉田豊選手>

「9年ぶりで僕はベテランになって、若い選手がたくさんいるので先輩から受け継いだものを今いる若手に背中を見せれたらいいなと思う」

J1名古屋グランパスからの完全移籍で、実に9シーズンぶりにオレンジ色のユニホームに袖を通すDF吉田豊選手は、地元・富士宮出身。リーグ屈指の運動量を誇るサイドの職人です。

<DF 吉田豊選手>

「エスパルスはJ2にいるクラブでないと思っているので、必ず1年で復帰します」

さらに、J1柏レイソルから即戦力として期待される2人のDFを獲得。センターバックの高橋祐治選手とサイドバックの北爪健吾選手です。

<DF 高橋祐治選手>

「失点を1つでも減らせるように頑張っていきたい」

<DF 北爪健吾選手>

「得点とアシストで10、最低でも成し遂げたい」

大卒選手は4人。中でも注目なのが、DF監物拓歩選手(早大)と齊藤聖七選手(流通経済大)。ともにエスパルスユース出身で、クラブユース選手権優勝に貢献しました。

<DF 監物拓歩選手>

「今シーズン、全試合に出場できるように頑張る」

<FW 齊藤聖七選手>

「今シーズンは7ゴール7、アシストを目標として頑張っていきたい」

新生エスパルスが誓うのは、1年でのJ1復帰です。指揮官も並々ならぬ思いで今シーズンに臨みます。

<ゼ リカルド監督>

「我々の目標は1つ、昇格のみ。もちろんタイトルも狙っていく。9日からトレーニングもスタートするが、我々の力を一つにして、結束力を持って戦っていけば、自ずと目標は実現できると思っている。非常に厳しい長いシーズンになりますが、我々の力を1つにして戦っていこうと思っている」

チームが掲げたスタイルは「アクションフットボール」。攻守において、自分たちからアクションを起こすサッカーを目指します。J1で17位に終わった2022シーズンの課題だった試合終盤での失点も、自らアクションを起こすことでバランスを保ち、克服していく決意です。チーム始動は1月9日。勝負のシーズンが始まります。

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