超高校級の大迫ら擁する神村 岡山学芸館の堅守攻略できるか FW福田は「自信しかない」【高校サッカー準決勝】

攻撃の連係を確認する福田ら=東京都

 第101回全国高校サッカー選手権の準決勝は7日、東京都の国立競技場である。16大会ぶりに4強入りした神村学園は正午すぎから、岡山学芸館と対戦する。選手らは6日、東京都内のグラウンドで軽く調整、けが人もなく順調な仕上がり具合を見せた。

 対戦相手を見据えた練習ではセットプレー時の守備を入念に確認した。2年西丸らが「元気を出していこう」とチームを盛り上げるなど、勝利を重ねるごとに雰囲気もよくなり一体感も向上している。

 大迫主将は「守備の完成度も上がっている。トリッキーなプレーにも対応したい」と警戒感を高めつつ、「国立で神村のサッカーを見せられるのがうれしい」と声を弾ませた。

 FW福田は、ゴールパフォーマンスの“エムバペポーズ”を後輩・吉永に指導するなど、リラックスした様子。同校初の決勝進出と得点王を目指し、「どんなボールが来ても決められる自信しかない」と力強かった。

■岡山学芸館 パスワークと堅守が持ち味

 神村学園が準決勝で顔を合わせる岡山学芸館(2年連続5度目)は、初めて4強入りを果たした。4試合で8得点を挙げ2失点、うち3試合は無失点だった。粘り強い守備と、スピード感のあるパスサッカーが持ち味だ。

 昨夏の全国総体はベスト8に入ったチームで、攻守のバランスもいい。今大会は、正確なキックが光るMF木村や、得点源のFW今井が注目を集めている。国学院久我山(東京)との3回戦は、守備に回る時間が長かったがPK戦で勝利。準々決勝は、堅守の佐野日大(栃木)に4-0と快勝した。

 2回戦から登場した神村は、準決勝が4試合目で疲労の面では優位に立つ。ただ失点4は、4強の中では最多で無失点の試合はない。

 超高校級のMF大迫やエース福田ら攻撃陣が、堅守をどう攻略するかも見どころだ。

和やかな雰囲気でクールダウンする神村の選手たち=都内
和やかな雰囲気でクールダウンする神村の選手たち=都内

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