バレーボールの全日本高校選手権女子で、試合前の新型コロナウイルスの抗原検査で陽性者が確認され、欠場になった就実(岡山)は6日、同校が行った検査では全員が陰性だったことを明らかにした。学校側は同日、大会事務局に欠場の取り消しを求めたが、決定は覆らなかった。西畑美希監督は「再出場が現実的に難しいのは理解しているが、選手は大きな傷を心に受けた。選手が納得できるやり方にしてほしい」と検査や大会規定の見直しを訴えた。
規定では抗原検査で1人でも陽性者がいれば欠場となる。就実によると、5日の試合前に大会側が課した抗原検査で陽性者が1人出たが、その後、学校が独自に実施した抗原検査と医療機関でのPCR検査はいずれも陰性だったという。
就実は6日、選手の陰性証明を示して大会に参加したいとの意向を大会事務局側に伝えたが、認められなかった。大会事務局は「(抗原検査の)陽性も医師に判断を仰いで決定した。欠場はルールに従って決めており、変わらない」としている。