沖縄路線45万人 5社年末年始 コロナ前9割迫る

 沖縄関係路線を運行する主要航空5社は6日、2022年度年末年始(22年12月28日~23年1月5日)の搭乗実績を発表した。5社合計の搭乗者数は前年度の同時期と比較して11.9%増の45万462人だった。新型コロナ拡大前の19年度との比較では、9割近くまで回復している。全国的に新型コロナウイルス感染症の流行が広がっているものの、行動制限がないことからおおむね増加傾向となっている。往復を含めた座席数のため、実際に沖縄を訪れた人数は半数程度とみられる。 全日本空輸(ANA)の期間中の利用率は79.2%で、前年度比6.8ポイント上昇した。関西方面の85.1%に次ぐ高さで、沖縄路線の人気の高さを表している。

 日本航空(JAL)の搭乗率は前年比4.2ポイント上昇し85.2%だった。期間中は羽田―那覇路線で臨時便38便を運航し、搭乗者数は19年比で94.5%とコロナ前に近づいている。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の搭乗率は、前年度比2.4%減少の66.8%。搭乗者数では那覇―岡山が19年度比で2.7%増となり、那覇―小松も19年度の9割となった。琉球エアーコミューターは搭乗者数、搭乗率共に前年度を下回った。JALグループの担当者は路線の実績から「行動制限のない年末年始となり、比較的堅調に推移した」と受け止めた。

 スカイマークは利用率が84.4%と前年度比14.9ポイント上昇し高い水準となった。20年就航の下地島路線の影響で、搭乗者数は19年度比較で1.7%増とわずかにプラスに転じた。担当者は「年末年始は多くの方に利用してもらえた」と話した。

 (小波津智也)

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