西九州新幹線 7万1000人 年末年始のJR利用 コロナ禍前水準を上回る

 JR九州は6日、年末年始の在来線特急と新幹線の利用状況を発表した。長崎県内では、2022年9月に開業した西九州新幹線(武雄温泉-長崎)の利用者は約7万1千人で、新型コロナ前の18年の水準を上回った。一方、在来線特急みどり(江北-佐世保)は約5万1千人で前年を上回ったものの、18年比で8割程度の水準にとどまった。
 昨年12月28日から今年1月5日の実績。西九州新幹線は、開業前の諫早-長崎の在来線特急かもめと比べ、21年比で146%と大幅に増えた。コロナ前の18年比でも102%だった。期間中最も乗車率が高かったのは、下りが12月30日の113%、上りが1月3日の110%だった。
 在来線特急みどりは、21年比119%と2割程度増加したが、18年比では79%だった。JR九州管内の他の在来線特急や九州新幹線(博多-熊本、熊本-鹿児島中央)でもおおむね利用者は、18年比の7~8割程度だった。
 期間中の新幹線、在来線特急の上下線で最も乗車率が高かったのは、12月30日の特急みどり(リレーかもめ)下り便の193%。武雄温泉駅で西九州新幹線にも接続するため、乗車率を押し上げたとみられる。


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