長崎県内 3年ぶりインフルエンザ流行期入り コロナと併せて備えを

 長崎県は6日、県内が3年ぶりにインフルエンザの流行期に入ったと発表した。県は新型コロナウイルスとの「同時流行が始まった」としてさらなる流行拡大に備え、基本的な感染防止対策の徹底などを呼びかけている。
 県感染症対策室によるとコロナ禍以降、マスク着用など感染予防対策が定着したことなどから2年間流行しなかった。今季は訪日客の受け入れ再開や2年間流行しなかったことによる免疫力の低下から、流行期に入った。
 昨年12月26日~今年1月1日の1週間で県内の定点医療機関70施設の患者数が78人に上り、1施設当たりの1週間の平均患者数が流行開始の目安となる「1.00」を上回る1.11人となった。保健所管内別では壱岐が12.0人と突出。上五島2.00人、県央1.20人などと続く。年代別では20代22人、15~19歳16人、30代9人、0~6歳8人-など。
 県は、新型コロナとの同時流行による医療逼迫(ひっぱく)を避けるため、外出後の手指消毒や十分な休養、換気などに加え、コロナ抗原検査キットと解熱鎮痛剤の事前購入などを推奨。発熱などの症状が出た場合、重症化リスクがある人や妊婦らを除き「まずコロナの自主検査をしてほしい」と呼びかけている。検査キットは「長崎県抗原検査キット配布センター」に申し込めば、自宅に無料配送される。


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