「鶏のからあげ」は子供から高齢者まで大好きな国民的人気料理ですよね。
ごはんが進むおかず、弁当の一品などとして大活躍。
酒やビールのつまみにしても最高です。
身近な人気メニュー・鶏のからあげを、おいしくてヘルシーなものにしてみませんか。
福山市多治米町にある「瀬戸内からあげ専科 日鶏ひとり (ひとりひとり、以下 日鶏ひとり)」は、2020年(令和2年)にできた鶏のからあげの専門店です。
「大きなサイズ」「冷めてもおいしい」「脂分カットでヘルシー」「手づくりにこだわる」という鶏のからあげを楽しめます。
店内では野菜タップリのボリュームあるからあげ定食が食べられ、からあげ単品やからあげ弁当の持ち帰りも人気です。
こだわりの鶏のからあげをつくる、日鶏ひとりの魅力を深掘りします。
日鶏ひとりはイートインやテイクアウトで楽しめる鶏のからあげ専門店
日鶏ひとりは、鶏のから揚げの専門店です。
イートイン(店内飲食)だけでなく、テイクアウト(持ち帰り)もできます。
場所は福山市多治米町(たじめちょう)の「多治米ショッピングモール」の中。
多治米ショッピングモールは、スーパーマーケットのスマイルキッチンやホームセンターのタイムなどがある施設です。
多治米ショッピングモールの共用駐車場はとても広いので、駐車場の心配をしなくていいのは心強いです。
また店内裏側(南側=スーパー・ホームセンター側)には、テイクアウト専用の窓口もあります。
ショッピングモール内のほかの店に行く前に注文し、買い物を終えたあとに受け取って帰るのもいいのではないでしょうか。
ボリューム感があって野菜タップリの各種からあげ定食
2023年(令和5年)1月時点の情報。価格は消費税別
日鶏ひとりをイートインで利用するときのメニューを紹介します。
イートインのメニューは、すべてからあげ定食です。
「日鶏定食」は、基本となる鶏のからあげ「日鶏からあげ」の定食です。
「深紅(あか)から」「チキン南蛮」「おろしポン酢」は、すべて鶏のからあげ自体は基本の日鶏からあげと同じで、味付け(かけダレ)が異なっています。
また「半々定食」は、基本のからあげを含めた4種類から2種類を選んでおかずにできるのです。
なお、日鶏ひとりのからあげは鶏モモ肉を使用。
からあげとごはん以外で定食に付くのは、サラダ・スープ・小鉢2品です。
それぞれの内容・具材は、日や時季によって異なることがあります。
「深紅から」は、日鶏からあげにピリ辛の甘辛ダレをかけたもの。
韓国料理のヤンニョムチキン風のコチュジャンなどを使ったかけダレです。
「チキン南蛮」は、日鶏からあげに甘酢ソースとタップリの自家製タルタルソースがかかっています。
「おろしポン酢」は、日鶏からあげにダイコンおろしとポン酢をかけ、サッパリと食べられるからあげです。
さらに各からあげ定食は、盛りつけるからあげの個数を選べます。
ただし定食の種類によって選べる個数が異なるので、メニューで確認してください。
ほかに単品メニューもあります。
単品メニューは、定食へ追加するための”おかわり”用メニューです。
単独での注文はできません。
「日鶏定食」は一番人気。ビッグ・サイズのジューシーからあげ!
日鶏定食は、イートインのなかで1番人気です。
取材時は「3個盛」、ごはんは雑穀米にしました。
とにかく驚きなのは、鶏のからあげのサイズ感!
さらには、からあげとともに皿に盛られているサラダも驚きです。
からあげを食べると、衣はとてもサクサク。
カリッと軽快な音を立てました。
そして、香ばしさが口の中に広がります。
肉汁がしたたるジューシーな味わいです。
肉をかみしめると、鶏肉のうまみとつけダレの風味が口の中に広がりました。
日鶏ひとりのからあげは、ごはんが進みます。
酢醤油とレモン塩が付いているので、途中で味を変えてみるのもおすすめです。
ちなみに日鶏ひとりでは、鶏モモ肉をタレに漬けて2日間寝かしているそう。
定食で付いているスープは、野菜中心で具材タップリ。
サッパリとしたコンソメ風味のスープです。
小鉢のうち1品はポテトサラダ。
もう1品の小鉢はコマツナ、ニンジン、ネギ、コンニャク、牛肉などが入ったお浸しでした。
なお、サラダ用ドレッシングは、めずらしいトウモロコシドレッシング。
甘めの味わいとトウモロコシの風味が特徴です。
日鶏定食は、日鶏ひとり自慢のビッグサイズからあげのほか、サラダもタップリ。
さらにごはんやサラダ、スープ、小鉢も付いて栄養バランスもバッチリ。
おいしくてボリューム満点、栄養バランスも良しと三拍子そろったお得な定食だと思います。
テイクアウトはからあげ単品と弁当がある
2023年(令和5年)1月時点の情報。価格は消費税別
さきほど紹介したとおり、日鶏ひとりはイートインだけでなくテイクアウトもできます。
テイクアウトできる単品のからあげは、基本の「日鶏からあげ」とピリ辛の「深紅からあげ」の2種類。
それぞれ3個・5個・10個から選べます。
自宅で食べてみると、冷めてもジューシーさがあり、プリッとした食感も楽しめておいしかったです。
つけダレの風味もしっかりと味わえて、ごはんが進みました。
またテイクアウトには、からあげ弁当もラインナップ。
からあげ弁当は、基本の日鶏からあげの「日鶏弁当」のほか、「深紅からあげ弁当」「チキン南蛮弁当」があります。
弁当の内容はからあげのほかに、ごはん(白米)とおかずが2品です。
おかずは、日によって内容が異なることがあります。
なお、テイクアウトは電話で予約可能です。
そのほか、オードブルもあります。
オードブルは事前予約が必須です。
詳細はお店に問い合わせてください。
驚きのビッグサイズで、冷めてもおいしいヘルシーなからあげを、イートインでもテイクアウトでも楽しめる日鶏ひとり。
店を運営するプライズ 株式会社の代表・藤之原 康人 (ふじのはら やすひと)さんへインタビューをしました。
日鶏ひとりを運営するプライズ株式会社の代表・藤之原康人さんへインタビュー
驚きのビッグサイズで、冷めてもおいしいヘルシーなからあげを、イートインでもテイクアウトでも楽しめる「瀬戸内からあげ専科 鶏ひとり」。
店を運営するプライズ 株式会社の代表・藤之原 康人 (ふじのはら やすひと)さんへインタビューをし、開業の経緯やからあげのこだわり、今後の展望などについて話を聞きました。
インタビューは2021年1月の初回取材時に行った内容を掲載しています。
飲食店経営者に刺激を受けて開業を目指す
──開業の経緯を教えてほしい。
藤之原 (敬称略)──
実は学校を卒業して、ずっとアパレル関係の会社で仕事をしていました。
前職では国内外のいろいろなところへの出張が多く、それぞれの土地でいろいろな料理を食べることが楽しみになっていました。
食べるのは好きでしたので(笑)。
そんなとき会社の研修として、さまざまな会社の人たちが集まる経営セミナーに参加することになったんです。
グループごとにわかれて模擬会社をつくり、事業を考えて発表しました。
私と同じグループの7人のなかに飲食店経営をしているかたが3人いたんです。
彼らが飲食店経営について話している姿が、とても楽しそうで刺激を受けたんですよ。
それで、自分の飲食店に挑戦したいなという気持ちになりました。
自分で店をするぞと決心し約15年務めた会社を退職、独立したんです。
最初に開いたのはビュッフェの店
──最初に経営していた店は、別の店だと聞いた。
藤之原──
最初は、2013年(平成25年)に市内の南本庄で「AGERU (アゲル)」というビュッフェの店を開きました。
ビュッフェの店にしたのは、前職で東京出張したときに私がよく利用していたビュッフェの店があり、それを参考にしたからです。
ただ、正直なところ想像以上に大変でした。
飲食店について自分は何も知らなかったんだと思い知らされましたね。
お客様のなかで比率の多かったのは、女性やご家族連れのかた。
そこでやさしい味の料理を多めにしたり、野菜を多くしたりしてみました。
すると、じょじょにお客様が安定的に来るようになったんです。
ビュッフェで人気だった鶏のから揚げに特化した店へ
──ビュッフェの店から鶏のからあげの専門店へ変わったのは、なぜ?
藤之原──
AGERUの運営が軌道に乗り、メニューのなかで圧倒的に人気のあった料理が鶏のからあげでした。
またAGERUをはじめて7年たち、自分でもようやく飲食店経営についてわかってきたと思ったんです。
そこで、人気メニューの鶏のからあげに特化した店を2号店として出店する計画を立てました。
ただちょうど物件が決まるころ、新型コロナウイルス感染症が流行し始めたんです。
AGERUの店内飲食を中止し、テイクアウトのみで対応しました。
そんななか、AGERUのテイクアウトで鶏のからあげがめちゃくちゃ売れまして。
リピーターも多かったんですよ。
鶏のからあげ専門店の手応えを感じましたね。
そこで2号店出店ではなく、AGERUの店を閉め、多治米ショッピングモールに移転・転業という形に変更しました。
2020年(令和2年)6月に日鶏ひとりを開業し、おかげさまで開業後はとても順調です。
コロナ禍によるテイクアウト需要の増加、ショッピングモール内で買い物ついでに立ち寄れ、しかも駐車場がたくさんあるという立地も味方しましたね。
──どんなお客が多い?
藤之原──
昼はお勤めのかたのお昼ごはんが多いです。
イートインも多いですし、弁当のテイクアウトも多いですね。
とくにイートインの定食はボリュームがあり、野菜もタップリなので好評です。
私自身、サラリーマン時代の経験からお昼ごはんに野菜が足りないと感じていました。
だから野菜は多めにしていますよ。
夕方以降は、主婦のかたや仕事帰りのかたが多いです。
晩ごはん用に買って帰るのが多いようですね。
──店名の由来を知りたい。
藤之原──
まずAGERUの店名ですが、店の料理を食べて、体調や気持ちを”上げて”ほしいという思いから、「上げる=アゲル」としました。
日鶏ひとりという店名は、「一人」と「毎日食べられるおいしい鶏のからあげ」を掛けています。
AGERUのときに、気になっている店だけど一人、とくに男性一人だと入りづらいという声がありました。
そこで新しい店では、一人でも気軽に入ってほしいという思いから名付けたんです。
もちろん、一人以外のお客様も歓迎ですよ。
なお「瀬戸内」と付けているのは、いずれは瀬戸内海に面する福山の地から、ほかの地域へも当店のからあげを届けたいなという思いがあるからです。
日鶏ひとりのからあげは手づくり・大きい・冷めてもおいしい・ヘルシー
──日鶏ひとりの鶏のからあげの特徴を教えてほしい。
藤之原──
福山には、鶏のからあげの専門店が多いです。
ですから「当店ならでは」は意識しています。
当店のからあげの特徴は、まず1個のサイズが大きいこと!
ご家庭で大きな鶏のからあげを揚げるのは難しいんです。
家でつくれないからあげだからこそ、魅力的だと思います。
ふたつめは、手づくりだという点。
食材の仕入れ、野菜や肉の切り分けまで自分たちでしているんです。
つけダレも完成品を仕入れているのではなく、自分たちでショウガやニンニクをすりおろすところからつくっていますよ。
3つめは、からあげが冷めてもジューシーでおいしいことですね。
当店のフライヤーは特殊なものを使っていて、揚げるときに油に電磁波を通すんです。
そうすることで電磁波が衣をコーティングし、鶏肉自体の脂を外に逃がしません。
そして、肉の内部で鶏肉の脂が循環することで、肉が熱されるんです。
脂が外に逃げないので、ジューシーさが保たれるんですよ。
4つめは、ヘルシーなからあげだということ。
いい油を使っているのもありますが、さきほどの電磁波を使って揚げることで、油の吸収率も抑えられ、健康的になります。
だいたい一般的なからあげのカロリーの40〜50%オフです。
少しでもおいしいものを届けたい、家庭では食べられない魅力のあるものを提供したいという思いで、手間や人件費がかかったり機材が高価だったりしても、がんばっています。
お客様への「おもてなしの心」を大切に
──今後の展望ややってみたいことがあれば、聞きたい。
藤之原──
ひとつは、からあげのバリエーションを増やしたいですね。
とはいっても手づくりにこだわっているので、たくさんのことはできません。
「鶏のモモ肉のからあげ」というベースは変えず、味のバリエーションを増やしたいですね。
もう1点は、遠方の地域でも当店のからあげを味わっていただけたらいいなと思います。
しかし手づくりにこだわる当店の支店を出すことは、簡単ではありません。
そのため、人材育成が課題ですね。
そのときに重視するのが、技術よりも「おもてなしの心」。
技術は、がんばって続けていけば少しずつ身についていきます。
当店では、お客様が気持ちよく利用できるように、気遣いの気持ちを大事にしているんです。
技術だけでなく、おもてなしの心を育てていく人材育成が今後の目標ですね。
毎日でも飽きずに楽しめる、大きくジューシーな日鶏ひとりのからあげ
とにかく1個が大きくて、冷めてもジューシーでおいしいのが日鶏ひとりの鶏のからあげ。
一度食べるとハマってしまいます。
そして、脂分カットでヘルシーなのもうれしいポイントです。
店内で野菜タップリノボリューミーな定食を楽しむもよし、持ち帰りでごはんのおかずや酒のつまみにするもよし、弁当を買って帰るもよし。
広い駐車場もあり行きやすく、買い物ついでに寄れるのもいいところです。
おいしくて食べごたえのある日鶏ひとりの鶏のからあげを、ぜひ食べてみてください。