1月7日から開催!古民家を活用したアートイベント『UKIHA DENKEN ART MONTH』【福岡県うきは市】

2023年1月7日(土)から2月26日(日)まで、うきは市吉井町にて、築100年を超える2か所の古民家でアート作品を展示する特別企画『UKIHA DENKEN ART MONTH』が開催されます。

本イベントは、観光庁「地域独自の観光資源を活用した地域の稼げる看板商品の創出事業」として実施されるもので、地元の人々には何気ない日常として見過ごされている文化や風景を「アート」という媒体を通して表現することで、既存の地域資源の魅力を掘り起こし、“稼げる地域” にしていくための実証実験の一つです。

今回は「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」内にある築100年を越える古民家が会場に選ばれ、うきはの歴史や物語を感じるとともに、「アート」という媒体を通してうきはを「観る」ことができる貴重な機会となります。

会場のうきは市とは?

福岡県の南部、筑後地方に位置する人口27,000人ほどの街です。
筑後川を挟んで朝倉市と接し、西は久留米市田主丸町、南は八女市星野村と隣接しており、市内の中心部にある筑後吉井の白壁通りは重要伝統的建造物群保存地区となっています。

『UKIHA DENKEN ART MONTH』の会場は指定文化財の鏡田屋敷、他

第1会場 鏡田屋敷

幕末から明治時代に初期にかけて建てられた、うきは市指定文化財です。
当初郡役所の官舎として建てられた後、明治後期には郵便局長を務めた佐藤氏が居住、昭和初期には籠田氏が居住しました。平成3年の台風被害により取り壊されることになっていましたが、所有者の籠田氏より市に寄付され、修復工事が行われました。

■所在地:福岡県うきは市吉井町若宮113-1
■鏡田屋敷公式サイト
HP:https://ukiha-kagamidayashiki.com/

第2会場 みなも

江戸時代から続く町割と、明治~大正期の往時の様子を色濃く残す「筑後吉井重要伝統的建造物群保存地区」です。
菜種油と櫨蝋を生業としていた大地主の築100年を超える元邸宅と、診療所を営んでいた家族の明治期に建てられた旧邸宅を改修し、2022年7月にオープンした宿泊施設です。
「水に支えられたうきはの営みに浸る」というコンセプトのもと、2棟5室の客室ではそれぞれ趣向の異なる滞在を提供しています。

展示内容
碓井邸101:佐野直
碓井邸102:佐野直・生島国宣・富澤大輔・喜多村みか
碓井邸103:富澤大輔
碓井邸104:生島国宣
堀江邸201:喜多村みか

※各客室内に参加アーティストの作品が展示されます。宿泊予約は公式予約サイトもしくは電話にて承ります。
※みなも宿泊予約サイト: https://00m.in/44OVk

分散型古民家宿「みなも」 施設概要

■所在地:福岡県うきは市吉井町1302 (フロント棟所在地)
■施設構成:2棟5室 (各室にトイレ・バスルームあり、朝食会場別)
[1] みなも 碓井邸 (フロント+客室4室)
101:51平米、大人3名定員 (メゾネット)
102:62平米、大人4名定員 (庭つき)
103:54平米、大人4名定員 (メゾネット)
104:54平米、大人2名定員 (プライベートサウナ付)

[2] みなも 堀江邸 (1棟貸し)
201:126平米、大人4名定員

■宿泊予約WEBサイト
https://00m.in/44OVk

■みなも公式サイト
HP:https://itonami-ukiha.jp/stay/
Facebook:https://www.facebook.com/minamo.stay.ukiha
Instagram:https://www.instagram.com/minamo.stay.ukiha/

■アクセス
・大分自動車道「朝倉IC」「杷木IC」より車で約15分
・福岡市内/福岡空港から車で約60分
・JR九州新幹線「久留米駅」乗換、JR久大本線「筑後吉井駅」より徒歩約10分。

■お問い合わせ
株式会社tsumugi
TEL:0943-76-9882 (9:00~18:30) Mail:contact@cd-tsumugi.com

展示アーティスト

作品名『icon』/制作年:2018年/撮影:上野則宏

佐野直 Sano Nao

水面の揺らぎを眺めているとその動きに揺られて吸い込まれていくような不思議な感覚になることがある。
私はそんな感覚を日常生活の中から切り取って描くことを試みている。
海のようであり山のようであり、止まっているようで動いている、具象のようであり抽象のようである、そんな風に自由に変化していく作品を作りたい。

1987年熊本生まれ。福岡教育大学生涯スポーツ芸術課程美術領域卒業。
2010年 TURNER AWARD 2010 未来賞受賞
2018年 Vermont Studio Center アーティストインレジデンス/ アメリカ
2019年 VOCA展2019 現代美術の展望-新しい平面の作家たち/上野の森美術館(東京)
2021年 香梅アートアワード奨励賞選抜二人展 リフレクション/つなぎ美術館(熊本)
2022年 ART FAIR ASIA FUKUOKA2022/ホテルオークラ福岡(福岡)

公式サイト:https://pointillism.wixsite.com/nao-sano
Instagram:https://www.instagram.com/hatopopo70

作品名『強烈な風が吹いていて窓の外を見ると孤立した電線に洗濯物がいくつも引っ掛かりあれは取れないのではないかと思って人に相談すると大学の金で解決すると言いそういう問題ではないのではと思う』/制作年:2022年

生島国宜 Ixima Kuniyosi

ポートレイトや植物といった具象絵画を主軸として、物事の存在の本質を探るべく制作を行っている。
また、キュレーターとして展覧会・イベント等の企画を行っている。2022年福岡にて会員制Arts Club、ギャラリー等を備えたスペース「Overground」を立ち上げ、運営会社のOverground LLC.代表。

2003年 武蔵野美術大学油絵学科卒業
2014年 「生島国宜展」 ミヤケファインアート/東京
2020年 「VOCA展2020」 上野の森美術館/東京
2021年 「Kyushu New Art」作品展示、企画 博多阪急催事場/福岡
2022年 「Layover」 日本センター(Los Andes大学内)/コロンビア・ボゴタ

公式サイト:https://iximakuniyosi.blogspot.com/
Instagram:https://www.instagram.com/iximakuniyosi/

作品名『ici』/制作年:2020年

喜多村みか Kitamura Mika

1982年福岡県出身。主にスナップショットを用いた作品を展開。
2013年に初の写真集『Einmal ist Keinmal』(Therme Books)を刊行。
主な受賞歴にNikon Juna21入選、VOCA展2019(上野の森美術館)大原美術館賞など。
現在は東京を拠点に制作・発表を行っている。

2008年 東京工芸大学大学院 芸術学研究科メディアアート専攻写真領域 修士課程修了
2017年 「meta」Alt_Medium(東京)
2018年 「あなた/わたし」塩竈フォトフェスティバル2018、亀井邸(宮城)
2019年 「VOCA展2019 現代美術の展望 -新しい平面の作家たち」大原美術館賞受賞 上野の森美術館(東京)
2020 年「TOPOS」Alt_Medium(東京)/PORT ART and DESIGN 津山(岡山)/LIBRIS KOBACO(福岡)

公式サイト:http://www.mikakitamura.com/home.html
Instagram:https://www.instagram.com/mika_murmur_kitamura/

作品名『遊回』/制作年:2022年

富澤大輔 Tomizawa Daisuke

台湾高雄市出身。写真集の制作を中心に添えた作品作りに取り組んでいる。
最近では、書画などの写真以外の平面作品にも力を入れるなど他分野での表現を試してる。
また、出版分野でより活動するため2021年には版元「南方書局」を立ち上げた。

2019年 写真集『GALAPA』『Peer Gynt』発刊
2020年 写真集『新乗宇宙』発刊
2021年 版元「南方書局」を立ち上げ 新聞『時代』発刊開始
2022年 写真集『字』発刊

南方書局HP:http://nanfangshuchu.com
Instagram:https://www.instagram.com/tomizawa93/

「Layoverレポート」展
「Layover」展ではこれまで2021、2022年に、日本とコロンビアの作家同士が作品を互いの国に送り合い、展示を行ってきました。
交流展の中で、昭和初期の日本からコロンビアへの移民の多くが福岡県浮羽郡(南部筑後川沿岸の中農層)出身者であることが分かりました。
今回、うきは市で「Layoverレポート」展を開催し、これまでの経緯や今後の展望を発表します。

コロンビア作家
■映像作品
Adrian Preciado/Andrea Galindo/Andrés Jaramillo/Danilo Estacio/Edith Benavides
Eduardo Soriano/Geovana Ponce/John Benavides

■写真作品
Alberto Ariza/Ana Maria Chamucero/Jonathan Chaparro/Valeria Montoya

日本作家
平川渚(鹿児島/平面・インスタレーション)/生島国宜(福岡/絵画)
加藤笑平(長崎/平面・映像)/宋秀臣(福岡/写真)

キュレーター
城野敬志(日本・福岡)/Takaaki KJ(コロンビア・ボゴタ)

関連イベント

会期中、下記のイベントを開催いたします。
詳細情報及び予約方法につきましては、公式サイトをご覧ください。
https://ukiha-kagamidayashiki.com/denken-ukiha/

①【ワークショップ】「日常を疑え」-考えてヘトヘト作ってワクワク-

アーティストの富澤大輔さんと一緒に、レディメイド作品の制作を行います。
■開催日時:2023年1月8日(日) 10:00~15:00頃を予定
■会場:鏡田屋敷
■参加費:500円
■定員:10名

②【トークイベント】「Layover」展報告会

南米コロンビアでの展覧会「Layover」展に参加したアーティストや現地アーティスト、キュレーターなど関係者による報告会を行います。イベント開催までの経緯や会期中のイベント、今後の展開などについてお話します。
■スピーカー:城野敬志/平川渚/生島国宜/Takaaki KJ/コロンビアのアーティスト1名
■開催日時:2023年2月5日(日) 13:00〜(90分程度を予定)
■会場:鏡田屋敷
■参加費:無料
■定員:20名

③【勉強会/お茶会】うきは↔コロンビア勉強会

1900年代に行われた計画移民。当時の浮羽郡から多くの家族がコロンビアに入植しました。その時代の背景や現在の状況などについてリサーチを行い、共有いたします。
■スピーカー:城野敬志
■開催日時:2023年1月29日(日) 15:00~(90分程度を予定)
■会場:鏡田屋敷
■参加費:無料
■定員:20名

④【ガイドツアー】勝手にギャラリーツアー

会期中に、2つのイベント会場や近隣のスポットをガイドと一緒に巡ります。
それぞれの会場の解説を聞きながら、参加者同士で感想を共有することで、より深くうきはを知っていただきます。
■開催日時:1月7日(土)・21日(土) 11:00~13:30
■集合場所:鏡田屋敷
■参加費:無料
■定員:各回10名

『UKIHA DENKEN ART MONTH』

開催場所・期間

①鏡田屋敷(福岡県うきは市吉井町若宮113-1)
■開催期間:2023年1月7日(土)~2月5日(日)
■開館時間:11:00~16:30
■定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
■入場料:500円

②みなも(福岡県うきは市吉井町1302)
■開催期間:2023年1月7日(土)~2月26日(日)
※宿泊者のみ鑑賞可能
■定休日:火曜・水曜

■展示アーティスト 佐野直/生島国宜/喜多村みか/富澤大輔

■お問い合わせ
株式会社tsumugi
TEL:0943-76-9882(9:00~18:30) Mail:contact@cd-tsumugi.com

特別な空間の妙と時間の流れを、ぜひ会場にて体感してみてはいかがでしょうか?

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