合格願い「貫通石御守」配布 受験生らの頑張り応援 JR糸魚川駅

 糸魚川市大町1のJR西日本糸魚川駅(菅田浩治駅長)は6、7日、北陸新幹線改札口前で合格祈願の「貫通石御守」を配布した。昨年12月中に事前配布した整理券と交換する仕組み。

受験生の家族らが訪れ、菅田駅長から「貫通石御守」を大事に受け取った(6日午前9時ごろ、JR糸魚川駅・北陸新幹線改札口前)

 同駅で配る貫通石は北陸新幹線の高ノ峰トンネル(同市木浦―中浜間)の貫通地点で採取された石。「意志(石)を貫く」「見通しが明るい(貫通)」「願いが通じる(開通)」などの趣意から、毎年受験シーズンを控えた1月上旬に受験生らへ応援の意を込めて配っている。平成20年から始めて今年で15年目になる。
 今年は、配布した整理券枚数分の220体のお守りを用意。貫通石を袋に封入し、年明け4日に同市一の宮1の天津神社で祈とうを受けてそろえた。初日6日の配布開始の午前9時には数人が改札口前に訪れた。菅田駅長は「人生の節目。しっかり向かっていただけるように」と激励の思いを込め、一人一人に「願いがかないますように」と声を掛けながら手渡した。
 保護者や祖父母など受験生の家族の姿が目立ち、市内の70代女性も「愛知県にいる中学3年の孫が今年は高校受験。受験勉強を頑張っているので、送ってあげます」と大切に受け取っていた。
 同駅によると、合格の報告とお礼のお便りが届くこともあるという。お守り配布は、一昨年から新型コロナウイルス感染防止で密を避けるため、事前に配った整理券と引き換えで渡す方法を取っている。悪天候にも配慮して配布日を2日間設けた。

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