華麗な技、青空に溶け 3年ぶり大道芸フェス、さいたま新都心駅周辺で開催 52組参加、きょうまで

高さ9メートルのポール上で披露された倒立パフォーマンス=7日午後、埼玉県さいたま市中央区

 大道芸フェスティバル(埼玉県、さいたまアリーナ主催)が7日、さいたま市のJRさいたま新都心駅周辺で始まった。ジャグリングやパントマイムなど52組のアーティストが参加。趣向を凝らしたパフォーマンスに、訪れた観客から大きな拍手が送られていた。

 男女2人のアクロバットユニット「Asterisk NOVA(アスタリスク・ノヴァ)」は初めての参加。元体操選手のSAIKAさん(27)は高さ3メートル、幅10センチの平均台で、前転や後転を鮮やかに披露した。大道芸の世界大会で優勝したTAKUYAさん(35)は2本のポール上での倒立パフォーマンス。だんだんと積み上げて最後に高さ9メートルまで伸ばし、小刻みに揺れるポール上で倒立を決めると、大きな拍手と歓声が起きた。

 同市中央区の樋下田隼さん(6)は母親の香織さんと最前列で、2人の演技を観賞した。チラシを見て楽しみにしていたという隼さんは「すごかった。ドキドキした。もう1回見たい」と話していた。

 同フェスは2004年、新都心のにぎわい創出を目的に始まり、今回が18回目。新型コロナウイルスの影響で、3年ぶりの開催だった。8日も午前11時~午後4時まで、けやきひろばやコクーンひろばなど17カ所で、演技が披露される。入場無料。

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