フィリーズがトレードで球宴2度の左腕ソトとクレメンス四男を獲得

日本時間1月8日、フィリーズはタイガースにマット・ビアーリング、ニック・メイトン、ドニー・サンズの3選手を放出し、グレゴリー・ソトとコディ・クレメンスの2選手を獲得するトレードが成立したことを発表した。フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「我々は放出した選手のことを気に入っていたから簡単なトレードではなかった。しかし、少なくともあと3年保有できる質の高いリリーバーを手に入れることができた」とコメント。オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇るソトはブルペンの中心メンバーとして期待される。

今回のトレードにおける目玉はフィリーズが獲得したソトだ。27歳の救援左腕で、昨季は64試合に登板して60回1/3を投げ、2勝11敗30セーブ、2ホールド、防御率3.28、60奪三振を記録。2年連続でオールスター・ゲームに選出された。フリーエージェント(FA)になるのは最短で2025年シーズン終了後であり、フィリーズは少なくともあと3年保有可能。今オフのフィリーズはソトのほかにもクレイグ・キンブレル、マット・ストラームらをブルペンに加えており、ホセ・アルバラード、セランソニー・ドミンゲスらも含め、救援投手の層はかなり厚くなった。

ソトとともにフィリーズへ移籍するクレメンスは、史上最多のサイ・ヤング賞7度を誇るロジャー・クレメンスの四男として知られる26歳の内野手。昨年5月にメジャーデビューし、昨季は57試合に出場して打率.145、5本塁打、17打点、1盗塁、OPS.505という成績だった。

タイガースが獲得したビアーリングは26歳の外野手で、メジャー2年目の昨季は自己最多の117試合に出場し、打率.246、6本塁打、32打点、7盗塁、OPS.648を記録。左腕に強く、新天地では左打者のオースティン・メドーズやアキル・バドゥーとのプラトーンで起用されることが予想されている。

メイトンは25歳のユーティリティ・プレーヤーで、昨季は35試合に出場して打率.250、5本塁打、17打点、0盗塁、OPS.855を記録。二塁、三塁、遊撃、左翼、右翼の5ポジションに加え、投手としても2試合に登板した。

サンズは26歳のプロスペクト捕手で、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングではフィリーズの21位にランクインしていた。メジャーでの出場は昨季の3試合(3打数0安打)だけだが、昨季マイナーAAA級では57試合で打率.308、出塁率.413、OPS.841をマークしており、今後の成長が楽しみな選手だ。

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