「乃木坂46」の元メンバー 西海市出身の川後陽菜(Youplus) 初凱旋ライブ、再出発誓う

Youplusの全国ツアー最終日、感謝の気持ちを胸に古里のステージに立つ川後=長崎市栄町、DRUM Be―7

 アイドルグループ「乃木坂46」の元メンバーで西海市出身の川後陽菜(24)が、4人組ガールズグループ「Youplus(ユープラス)」のメンバーとして再びステージに立ち、輝きを増している。昨年12月25日、全国ツアーのファイナルで訪れた長崎市での凱旋(がいせん)ライブの感想や今後の抱負を聞いた。

 -乃木坂時代を含め地元長崎で初めてのライブ。感想を。
 「陽菜ちゃん おかえり」コールが響き、サイリウムで会場が真っ赤に染まるなど一体感があり、ファンが盛り上げてくれた。泣くようなタイプじゃないのに、あいさつの時に感極まった。再出発を誓う、大切な1日となった。

 -古里について。
 小学校への登下校で片道約1時間かけて歩き、目の前に広がる海と山、西海市の大自然が心の原風景。都会に出ても真っさらな気持ちは忘れたくない。乃木坂時代、「NHK紅白」初出場を祝う横断幕が地元の橋にお目見えしたのもいい思い出。現在出演しているFM長崎のレギュラー番組「よなよなかわご」では、地元のグルメを紹介するなど大好きな古里の魅力を再発見できてうれしく思う。

 -どんな子どもだったのか。
 小学生の頃は目立ちたがり屋。アイドルになるのが夢だった。負けず嫌いで、剣道や空手も習った。乃木坂のオーディションに合格し、13歳から7年半活動。学校みたいで青春そのものだった。ただ、大所帯の中で少し自信をなくして自己主張しなくなった。

 -卒業後の3年間のフリーランス時代を振り返って。
 アパレルや日本酒、グルメの商品開発や販売にも携わり、モデル、MCなど幅広く活動しながら自分が何をしたいのか見つける時間だった。

 -「Youplus」とは。
 「あなたのプラスになるような音楽を届けよう」がコンセプト。4人とも色の違うアイドルグループ出身。それぞれ異なる魅力を放っていて、刺激を受けている。

 -今後の抱負を。
 オリコン1位が目標の一つ。もっとライブの回数を増やし、会場も大きくしたい。もっと自身のパフォーマンスを磨き、ソロの曲を発表するなどガンガン前に出ていきたい。

 【略歴】かわご・ひな 乃木坂46の1期生として2012年にデビューして以来、「Popteen」専属モデルや「ミスiD」選考委員を務めるなど、さまざまなシーンで活躍。18年に卒業し、フリーランスを経て、21年から「Youplus」のメンバーとして活動。FM長崎のレギュラー番組「よなよなかわご」は毎週土曜日午後9時から放送中。自身のアパレルブランド「YONAKA」を立ち上げ、厚底スニーカーを売り出したばかり。


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