「露軍の空中兵器が枯渇...イスカンデルやシャヘドは9割消費」宇国防省 その理由は?

高精度ミサイルやドローン(無人機)などロシア軍の空中武器の在庫量が底をつきかけているとウクライナ国防当局が明らかにした。

(参考記事:宇軍のジレンマ「270万円のドローンを6900万円のミサイルで撃墜…」

6日(現地時間)、アレクセイ・レズニコフ=ウクライナ国防長官は、ロシアのイラン製ドローン保有量が100機以下に落ちた述べている。

レズニコフ長官は「世界2位の軍事強大国のミサイル戦力は西側制裁による厳しさとウクライナ対空防御力によって反比例している」とし、ロシア軍の空中武器推定在庫量の図と共に、その減少を主張した。

ウクライナ国防部によると、昨年2月の開戦後から今月3日まで315日間、ロシア軍は戦略高精度ミサイル在庫量の81%を使い果たした。

)

代表的な短距離弾道ミサイル・イスカンデルは半分しか残っていない状況だ。 イスカンデル-Mシステムに含まれる9M728とその改良型9M729の場合、侵攻以前に配置された100機のうち68機を消費したが、追加生産は20機にとどまり、44%しか残っていない状態だ。

さらにイスカンデル9M723の場合、ウクライナ侵攻以前に配置された800機のうち744機を消費したが、追加生産は36機にとどまり、在庫量は11%にまで激減している。

巡航ミサイルのカリブルも既存の500機のうち150機を追加生産したが、591機を消費し、備蓄量が9%まで落ちた。空対地ミサイルも極超音速「キンザル」を除けば備蓄量が半分以下に落ちた状態だ。

イラン製のドローンの在庫量はほぼ底をつきかけている。ウクライナ国防部によると、現在ロシア軍に残っているシャヘド-136、シャヘド-131など別名「自爆ドローン」は90機しか残っておらず、備蓄量は12%まで低下した。

このようなロシア軍の空中武器消耗の背景にあるものは何か?トゥ・ジンホ韓国国防研究院(KIDA)国際戦略研究室研究委員は3日に発表した報告書「2023年ロシアの安保情勢見通し」において、ロシア軍が弾道ミサイルと自爆ドローンを活用した「混ぜ撃ち」攻撃を行っており、ウクライナ軍の防空網を乱そうとしている分析している。

以前からウクライナの防空網に手を焼いていると伝えられてきたロシア軍だが、制裁の影響で空中武器の補充が難しいとなれば、戦争の維持が困難になる可能性がある。一方でウクライナ軍側も、ロシア側が用いる調達費用が低価格のドローンを、20倍以上高いミサイルで撃墜するという「コストジレンマ」に陥っているという見方もある。

(参考記事:韓国紙「国内ドローン愛好者、日本の対馬の撮影に成功」「費用10万円、レーダー感知せず」
(参考記事:韓国紙「露軍ドローンから日本製部品が多数見つかるが…」
(参考記事:独軍IRIS-T対空ミサイル、露軍カリブル巡航ミサイルを撃墜(宇戦争)

(参考記事:米研究者「韓国はNPTを脱退して核武装する権利がある」…米国防省系媒体に答える
(参考記事:露が欧州の鼻先・カリーニングラードで核攻撃訓練を実施…イスカンデル発射練習
(参考記事:BTSのJIN、軍の化学・生物兵器訓練で洗礼を受ける 「軍生活をあまりにも…」

© 合同会社WTS研究所