追悼の火、神戸から各地へ 1.17阪神大震災「忘れない」

「1.17希望の灯り」の分灯が始まり、ろうそくに火を移す中学生=8日午後、神戸市中央区の東遊園地

 1995年の阪神大震災の犠牲者を追悼するため神戸市中央区の東遊園地にともされているガス灯「1.17希望の灯り」の火を各地の追悼行事に運ぶ「分灯」が8日、始まった。火を受け取った参加者は「震災から28年たつけど、恐ろしさを忘れてはいけない」と震災の記憶を受け継ぐ大切さを確認した。

 この日は兵庫県内外の中学校や市民グループなど約30団体が参加。追悼行事や震災学習を実施する学校などへ運ぶため、中学生らはろうそくに火を移し、持参したランタンに消えないよう慎重に明かりをともした。

 希望の灯りは震災5年後の2000年に設置。01年から各地の追悼行事へ分灯している。

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