全国都道府県対抗女子駅伝、15日号砲 廣中抜きでも入賞を

年始の合宿で練習する県選抜の選手たち=諫早市、県立総合運動公園補助競技場

 第41回全国都道府県対抗女子駅伝大会は15日、京都市のたけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)発着の9区間、42.195キロのコースで行われる。中学生から一般までの選手で編成した47チームが出場。新春の都大路で郷土のたすきを走り継ぐ。昨年5位の長崎は2年連続入賞を狙う。
 2016~22年の過去7年間で長崎は4度入賞(21年はコロナ禍で中止)している。そのすべてで区間賞を獲得している廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は今回、重要レースに向けた調整の関係で出場を回避。大エースの不在は痛いが、釜元監督は「廣中抜きでも勝負できるところを見せたい」と前向きに捉えている。

昨年2区で3位と好走するなど、都大路で結果を出している蔦野(諫早高)=京都市内

 年末の全国高校駅伝で12位と健闘した諫早高勢が軸となる。中でも蔦野は前回大会、昨年末の全国高校駅伝のどちらも2区に出走して、いずれも区間3位と快走。現在はさらに調子を上げており、ごぼう抜きを期待したい。蔦野と同じ3年生の田中、藤丸も高い水準で安定しており、髙瀬は中学生だった前回に続いてメンバー入りした。
 ふるさと選手には、森智と白石を選考した。昨年1区で7位発進した森智は、昨年末の記録会の5000メートルで15分30秒台をマーク。地元愛が強い30歳は、今年も笑顔のたすきリレーを見せる。白石は順大3年時以来、3年ぶりに出走。地元実業団勢は十八親和銀行勢3人が名を連ねた。
 年末、年始の合同練習会には廣中も姿を見せ、インターバル走でメンバーたちを引っ張るなど地元の後輩たちと一緒に汗を流した。特に中学生は刺激をもらった様子で、主力として期待される森若は「憧れの選手から応援してもらえてとてもうれしい。本番でいい走りを見せたい」と声を弾ませていた。
 昨年は2区で4位に浮上し、中盤粘って10位でたすきを受けたアンカー廣中が5人を抜くというレース運びだった。今回は4区に3位以内で渡して入賞圏内を維持するのが理想の展開。主要区間を任される見込みの北原は「いつも廣中さんに頼ってばかりだった。今回はチーム全員で目標に近づけるように頑張れたら」と意気込んでいる。


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