
農林水産省は9日、今シーズンの高病原性鳥インフルエンザによる鶏などの殺処分対象数が計約998万羽となり、これまで最も多かった2020年11月~21年3月のシーズンの計約987万羽を上回って過去最多となったと明らかにした。茨城県の養鶏場で新たな感染が発生したことが9日確認され、更新した。
野村哲郎農相は同日、農水省内での防疫対策本部の会合で、感染が確認された農場について「長靴の交換や消毒ができていない事例があった」と指摘。「非常に強い危機意識を持った対応が必要だ」として、全国の農家に対し、衛生管理の取り組みを徹底するよう求めた。

