新成人に最も読まれた小説 1位は「同志少女よ、敵を撃て」 ボカロPの新世代小説もランクイン

大日本印刷株式会社(DNP)などが運営するハイブリッド型総合書店「honto」がこのほど、「2022年度 新成人が読んだ小説ランキング」を発表。昨年のベストセラー作品が第1位を獲得するなど、話題作が上位を占める一方で、新成人ならではの作品もランクインした。

同ランキングでは、18、19、20歳の「honto」サイト会員の購買データから、ジャンル「小説・文学」における購買冊数のランキングを抽出し、新成人の売れ筋を明らかにした。

第1位は「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬)。独ソ戦を舞台にした本作は、憂慮される世界情勢と相まり、新成人の間でも注目される作品となった。第2位には「正欲」(朝井リョウ)、第3位には「腹を割ったら血が出るだけさ」(住野よる)がランクインした。

また、新世代ならではの青春小説もベスト10入り。

第6位には「六人の嘘つきな大学生」(浅倉秋成)がランクイン。IT企業最終選考に残った6人の就活生が「1人の内定者を6人で決める」最終課題をめぐって心理戦を繰り広げる"就活"ミステリー。そのリアルさから新成人の間で人気を集めた。

第9位は「親愛なるあなたへ」(カンザキイオリ)。著者はボーカロイドを使ってアーティスト活動を行うボカロP。音楽と小説を掛け合わせた新世代小説がランクインした。

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第1位 「同志少女よ、敵を撃て」(逢坂冬馬)

第2位 「正欲」(朝井リョウ)

第3位 「腹を割ったら血が出るだけさ」(住野よる)

第4位 「変な家」(雨穴)

第5位 「日経『星新一賞』第一回受賞作品集」

第6位 「六人の嘘つきな大学生」(浅倉秋成)

第7位 「52ヘルツのクジラたち」(町田そのこ)

第8位 「赤と青とエスキース」(青山美智子)

第9位 「親愛なるあなたへ」(カンザキイオリ)

第10位「日経『星新一賞』第九回受賞作品集」

(よろず~ニュース編集部)

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