子ども食堂 高梁に14日から開設 地元NPO法人 商業施設で月1回

子ども食堂のプレオープンで食事をする子どもら=2022年11月

 高梁市などで発達障害児を支援しているNPO法人発達支援ネットワークつむぎ(同市横町)は14日から、商業施設・ポルカ天満屋ハピータウン(同市中原町)で子ども食堂を始める。市内全域からの広範囲の利用を見込み、車で来場しやすい会場を選んだ。

 川崎医療福祉大の直島克樹講師によると、岡山県内には子ども食堂が60カ所以上あるが、多くは公民館などを利用し、商業施設は珍しいという。同店は約500台の駐車場がある上に、JR備中高梁駅から1キロ以内にありアクセスしやすい。

 会場は写真展や料理教室などに活用されている2階の「市民交流コーナー」(約180平方メートル)を同店から無償で借り、食材はハローズ(本部・同県早島町)や地域住民らから提供を受ける。同法人スタッフやボランティアが献立を考え、カレーやハンバーグといった一般家庭でよく食べられる料理を提供する。食事以外の時間は遊んだり、宿題をしたり思い思いに過ごせる。

 名称は「みんなの食堂 たまりば」。14日は午前10時~午後1時半に開設し、正午ごろ食事を提供する。対象は高梁市民。先着40食で事前予約が必要。高校生以下は無料だが、大人は300円。ひとり親家庭の場合は大人も無料。2回目以降は毎月第3土曜日を中心に開く。

 昨年4月からプレオープンを月1回行って準備し、11月中旬は同法人の利用者らがおにぎりや豚汁を味わった。佐分利尚孝理事長は「子どもの支援だけではなく、世代を超えて集まる交流スペースにしていきたい」と話す。予約は同法人ホームページや電話(0866―55―5600)などで受け付ける。

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