財政長官、香港経済の伸び回復予測

陳茂波・財政長官は香港中華総商会のフォーラムに出席した際、中国本土との出入境再開によって香港経済は伸びを回復するとの見通しを示した。1月7日付香港各紙によると、陳長官は「本土との出入境が再開されることで消費・投資マインドの強化につながる。人の流れがすぐさま新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行前のレベルを回復するわけではないが、観光業と飲食業には一定の効果があり、今年の経済は伸びを回復し物価上昇も昨年より高くなる」と予測。具体的な数字は財政予算案の発表時に説明すると述べた。住宅価格水準については昨年11月に2021年のピークに比べ約14%下落したが、秩序ある調整であるとして市場は過度に懸念すべきでないと指摘した。また政府が先に発表した予測では昨年の域内総生産(GDP)伸び率はマイナス3.2%となっているが、昨年12月の輸出パフォーマンスは予想を下回り、利上げによって財界の投資姿勢も慎重となったため、昨年のGDP伸び率は楽観できないという。

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