2023年元旦に個人アカウントでInstagramを開始したことでも話題の亀梨和也（KAT-TUN）が、2月末にNHK総合テレビで放送するミニアニメ『ハートカクテル　カラフル』で声優に初挑戦することが分かった。

亀梨とわたせせいぞう氏の素敵なご縁

 『ハートカクテル　カラフル』は、80年代に大ブームを巻き起こした、わたせせいぞう氏の新作アニメ。

亀梨が『ハートカクテル』を知ったのは、2011年にドラマ『妖怪人間ベム』の撮影時に共演の北村一輝から「亀梨くんは絶対この作品が好きだよ」と本をプレゼントされたことから。当時、スケジュールがぎっしりつまったハードな日々の癒しとエネルギーになっていたそう。 

その後、本を持ち歩いていた亀梨がテレビ番組『Sports＆News　Going（日テレ系）』のプロデューサーに『ハートカクテル』のファンだと語ったところ、偶然にもわたせ氏の息子さんだったことが分かり、絵をプレゼントしてもらい、寝室に飾って眺めて癒されていたという。

亀梨の魅力を「東京」「艶男」と称したわたせ氏

 2022年6月、NHK　Eテレで放送された『SWITCHインタビュー　達人達（たち）』で、亀梨が熱望しわたせ氏と初対面で対談が実現。わたせ氏がKAT-TUNのライブに足を運び、亀梨がわたせ氏の制作現場を訪問し、クロストークを繰り広げ、わたせ氏がその場で亀梨の似顔絵を描いてプレゼント。亀梨を「両極端な魅力をバランスよくもつ東京のような人」「いい男とは東京のような男」「艶（つや）男」とたとえた。

放送後、多くの亀梨ファンが亀梨が寝室に飾っている絵を購入し、わたせせいぞうギャラリーやわたせ氏の展覧会やサイン会に足を運んだことが話題に。わたせ氏は2022年に自選集を刊行、新作を発表するなど、精力的に活動している。

色気があるハスキーボイスは亀梨の大きな魅力

そして2023年に20年ぶりに描き下ろした新作『ハートカクテル　カラフル』が5分×5作品のミニアニメになり、亀梨和也、満島ひかり、80年代にハートカクテルがアニメ化された際に声優をつとめた奥田民義が声優をつとめる。

亀梨の声は「ハスキーでちょっと低くちょっと高い、色っぽく清い声」（石井裕也監督）、「耳にすっと入ってきたときに気持ちがいい声で、亀梨くんの魅力のひとつ」（吉田大八監督）といったコメントに見られるように、ファンのみならず映画監督にも評価されている。

NHKからの正式発表を受けて「亀梨くんに声優の仕事をしてほしかった」「声優デビューがわたせ先生の作品とは」「ご縁を大事にする亀梨くんだからこそ」「また新しい亀梨くんと会える」と喜びの声があふれた。 

亀梨は、アニメ『ハートカクテル　カラフル』の放送後、春にはNHK総合で『正義の天秤　Season２』の放送が予定されている。1月13日からはバラエティ番組『カネ梨和也（日テレ系）』がスタートし、『Sports＆News　Going（日テレ系）』ではホームランプロジェクトに挑戦中。2月からはKAT-TUNのライブツアーも始まる。声優・俳優・アイドル・スポーツキャスターなど仕事の幅を広げている亀梨の2023年に期待したい。

〈ライター／佐藤ジェニー〉