お餅を切るの、ちょっと待って!知っておきたい「鏡開き」のマナー

おはようございます。好印象マナー講師の林慶子です。

ひとつのテーマを1週間意識して過ごすことで、マナーや心遣いが自然と身に付く!そんな連載コラムを毎週火曜日にお届けしています。

今週のテーマ:年神様に失礼のない「鏡開き」のマナー

お正月休みが明け、仕事や学校などが始まった方も多いと思います。お正月はゆっくり過ごせたでしょうか?

さて、明日1月11日は「鏡開き」です。

鏡餅といえば、最近では個包装された餅を飾る家庭が多くなり、以前のように大きな乾燥したお餅を調理することは少なくなりましたね。

ただ、大きなお餅でも小さなお餅でも、鏡開きするときに、ぜひ意識してほしいことがあります!

【1】包丁で切らない

年神様と縁が切れないように、また、切腹を連想させるので縁起が悪い、という2つの理由から、鏡餅を包丁で『切る』のは、基本的にNGです!

鏡餅は、できれば、木槌や金槌、手で『割る』方法で調理しましょう。

【2】残さず食べる

鏡餅には、お正月の間、年神様が宿っていたとされています。その鏡餅を開いて『残さずに』食べることで、神様の力を授けてもらい、無病息災を祈るのが鏡開きです。

つまり、鏡餅を飾りっぱなしにしていたり、食べなかったり、残してしまったりするのは、年神様に失礼に当たります。鏡開きですべて食べるようにしましょう。

【3】鏡開きの日まで飾る

地域によって、鏡開きの日にちは変わりますが、1月11日が一般的です。

正月飾りは、7日、地域によっては15日に取り外しますが、鏡餅は神様の居場所がなくなるため、鏡開きの日まで飾ったままにしておきましょう!

なぜ鏡開きと言うの?

鏡は魂が宿るとされているため、丸いお餅を鏡に見立てたことから、鏡餅と言われるようになったそう。

また、鏡餅は割るのが一般的ですが、『割る』も『鏡を割る』で縁起が悪いので、パッカーンと『開く』という表現が用いられたそうです。

『開く』には末広がりの意味があるので、縁起がいいですよね!

***

目には見えない、神様やご先祖様を、大切に想い、感謝をする心を持つ。いつもはわからなくても、いざという時に守ってもらえるはずです。

今年も健康でごきげんに過ごせるよう、おいしく鏡餅をいただいてくださいね!

それでは、また次回!Have a ごきげん day!

このコラムは【毎週火曜日】更新です。次回もお楽しみに!

© アイランド株式会社