【DeNA】石田健大、甘えをなくして単年契約で勝負「投手陣の先頭に立って盛り上げたい」

新シーズンに向け飛躍を期す横浜DeNAの石田

 勝負の1年が始まる。順調なら今季中に国内フリーエージェント(FA)権を取得する横浜DeNAの石田健大投手(29)。甘えをなくし、危機感を持ってプレーするため、複数年契約を断り単年契約で挑む。「投手陣の先頭に立ってチームを盛り上げたい」との覚悟で腕を振る。

 まだ現役だった三浦大輔監督の自主トレーニングに参加して鍛えてきたサウスポーも、3月で人生の節目と言われる30歳。今年も恒例の厚木市内の練習で始動予定だ。「体の変化だったりを感じる年になるかなと思う。そういうのをしっかり考えたい」。例年よりもランニング量を増やし、肩肘の細かい箇所まで意識するつもりだ。

 昨季は序盤に新型コロナウイルスによる離脱がありながら、7勝4敗、防御率2.95。安定感を見せた一方で、痛恨の敗戦として刻むのが8月の首位攻防ヤクルト3連戦だ。

 初戦を落として迎えた2戦目。先発した石田は3回3失点で降板し、結局4-16と大敗。流れを失ったチームは3戦目も敗れた。「今年に限っては、どうやってヤクルトを倒すかというのをもっと考えてやらないといけない」。チームのために、ライバル対策も入念に進めていくオフになる。

 今永、浜口、東と組む左腕カルテットの長男坊。「若い投手が増えてきて、いろいろ教えていかないといけない。教えることで自分のレベルアップにもなる」。25年ぶりのリーグ優勝、そして日本一へと導くことが、自身の価値の証明になる。

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