メッツと交渉難航中のコレア ツインズ再契約に向けて交渉が加速か

日本時間1月10日、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者とダン・ヘイズ記者が報じたところによると、メッツとの契約交渉が難航しているカルロス・コレアは、昨季所属したツインズとの再契約に向けて交渉を加速させているようだ。両記者は「ツインズとコレア陣営の交渉が話し合いが加速し始めた」とリポート。ツインズはコレアとジャイアンツが13年3億5000万ドルの超大型契約で合意する前に10年2億8500万ドルのオファーを提示しており、その後も定期的にコレア陣営とコンタクトを取っていたとみられる。

オプトアウト(契約破棄)の権利を行使してツインズからフリーエージェント(FA)となったコレアは現在28歳。昨季は136試合に出場して打率.291、22本塁打、64打点、OPS.834をマークした。昨年12月にジャイアンツと13年3億5000万ドルで合意したものの、身体検査をクリアできず破談となり、直後にメッツと12年3億1500万ドルで合意。ところが、メッツの身体検査もクリアできず、契約条件を見直すために交渉が続けられていたが、コレア陣営の姿勢にメッツが「イライラし始めている」ことが報じられていた。

ジャイアンツとメッツが懸念しているのは、コレアがアストロズのマイナーにいた2014年に骨折し、手術を受けた右足首の状態だ。しかし、コレアはそれ以降、右足首の故障を理由に戦列を離れたことはなく、代理人のスコット・ボラスは一貫して「コレアの足首に問題はない」と主張している。コレア陣営としては、右足首の故障で戦列を離れた実績がない以上、それを理由とした契約条件の引き下げには応じたくないということだろう。

資金力ではジャイアンツやメッツには敵わないものの、コレアとメッツとの交渉が難航していることにより、コレアと再契約を結ぶチャンスが出てきたツインズ。現時点ではトレード補強したカイル・ファーマーが正遊撃手に予定されているが、このチャンスを生かしてコレアと再契約できるか注目だ。

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