元宝塚の著者が、元タカラジェンヌを徹底取材! 『すみれの花、また咲く頃 タカラジェンヌのセカンドキャリア』単行本未収録、仙名彩世の写真を特別公開!

元宝塚歌劇団娘役の早花まこが、元タカラジェンヌを徹底取材した書籍『すみれの花、また咲く頃 タカラジェンヌのセカンドキャリア』が3月1日に新潮社より刊行される。 本書に収録される9名は、以下の方々(敬称略)。

◉早霧せいな(元雪組トップスター。現在は俳優)

◉仙名彩世(元花組トップ娘役。現在は俳優)

◉香綾しずる(元雪組男役スター。ベトナムの日本語学校に勤務後、技能実習生育成支援を)

◉鳳真由(元花組男役スター。国際医療福祉大学に進学、医療の道へ)

◉風馬翔(元宙組男役スター。振付助手として歌劇団に戻る)

◉美城れん(元男役・専科生。ハワイ島へ移住)

◉煌月爽矢(元月組男役スター。単身台湾に移住、現地でファッションモデルに)

◉夢乃聖夏(元雪組男役スター。結婚・出産、3児の母に。福岡で子育て中)

◉咲妃みゆ(元雪組トップ娘役。現在は俳優)

刊行まで約2カ月となり早くも話題となっている本書だが、登場する元タカラジェンヌの一人、仙名彩世の単行本未収録写真を特別公開された。また、コメントも到着した。

仙名彩世 コメント

取材から2年が経った今改めて読んでみて、「あの時の私」を思い出しながら身体が熱くなってくる感覚がありました。

やっぱり早花さんの書かれる文章がとても好きです。私が自分を語るよりも、100倍私らしい言葉にしてくださっている気がするんです。ありがとうございます。

これからも沢山の方の人生を言葉に重ね合わせてくださるでしょう!

一人の読者として、ファンとして、楽しみにしています!

刊行にあたり、著者の早花まこから届いたコメントを紹介しよう。

早花まこ コメント

9人の元タカラジェンヌの方々の言葉に心揺さぶられ、背中を押されながら書かせていただきました。自分自身と、とことん向き合い、高みをめざして歩み続けるその姿は本当に素晴らしく、取材のたびに、いつも密かに感動していました。そんな彼女たちの「物語」は、宝塚がお好きな方はもちろん、まったくご存知ない方も、笑顔になっていただけるものだと思っています。ぜひお手にとっていただけましたら、幸いです。

タカラジェンヌのライフシフト

宝塚を目指すという夢は、「極めて限定的だ」と早花は言う。タカラジェンヌになるためには、宝塚音楽学校に入学するしか道がないからだ。 また、多くのタカラジェンヌが20代後半から30代前半で退団していくわけで、人生100年時代と言われる今、退団後を考えると、かなりリスクの高い「職業」でもある。 だが、だからこそ、他の仕事では得られない経験や技術が彼女たちを圧倒的に輝かせ、人間として強く魅力的に成長させていく。 本書の「はじめに」で早花はこう書いている。

宝塚という世界で生き抜いた人たち。めまぐるしいスケジュールの中、孤独や嫉妬と向き合い続ける「タカラジェンヌ」を仕事としながら、現実の中で観客に夢を見せ続けたその精神、技術、器の大きさは計り知れない。

かつて舞台に懸けた思い、これまでの歩み、自分と他者との向き合い方。卒業した方々が、宝塚で培ったものとは何か。

元タカラジェンヌ見習いである私の、これからの歩みを照らし、叱りつけ、笑い飛ばしてくださる、そんな言葉をもっと聴きたい。

宝塚を卒業した私を待っているのは、どんな現実なのだろう。

18年もひとつのことにだけ目を向けていた、正統派「井の中の蛙」である。

不安でいっぱいのこの世間知らずには、挑戦を続ける元タカラジェンヌの先輩方の頼もしい背中が、光り輝いて見えるのだ。

(『すみれの花、また咲く頃 タカラジェンヌのセカンドキャリア』はじめにより)

本書の試し読みはこちらから。 ◉はじめに https://kangaeruhito.jp/article/57525 ◉早霧せいなさん(前編)https://kangaeruhito.jp/article/59676 ◉美城れんさん(前編)https://kangaeruhito.jp/article/293160 ◉煌月爽矢さん(前編)https://kangaeruhito.jp/article/553950 ◉夢乃聖夏さん(前編)https://kangaeruhito.jp/article/661338 ◉咲妃みゆさん(前編)https://kangaeruhito.jp/article/701808

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