笠原さん、夢実現し飛躍 本格参戦2年目、ポイント獲得 自動車レース「トヨタヤリスカップ」に挑戦

 接骨院を営みながら、幼い頃からの夢だったカーレーサーとなった上越市国府3の「なごみ接骨院」院長、笠原潤一郎さん(47)は本格参戦2年目の本年度、自動車レース「トヨタヤリスカップ」の東日本シリーズ7戦に出場し、最高10位に3度入り、シリーズポイントを獲得した(総合23位)。

特別戦のレースの模様。前(ナンバー753)が笠原さん運転の車(半田正樹さん撮影)

 一年間を振り返り、「初ポイントを取れたり、10位近辺で推移したりと割と安定して走れた」と納得の表情で話す。「練習を重ねるごとにタイムが縮まり、テクニックは向上している」と手応えをつかむ。12月の特別戦(日本一決定戦)にも出場し、予備予選で総合2位、予選総合19位、決勝17位に入った。
 出場しているのは「トヨタGAZOOレーシング ヤリスカップ」。JAF公認ナンバー付き車両による新しい参加型ワンメークレースとして始まった。東日本、西日本の両シリーズと特別戦がある。車名は「革茶屋☆越の白鳥μ男気一番GSYaris」、チーム名は「ネッツ群馬ジースパイスレーシングチーム」。
 時速120キロの中、車間わずか30センチの混戦もあり、前後左右、他車との接触は絶えない。その衝撃は強いが、対応力が付き、体も慣れてきたという。2年目となり、スタッフらのサポート体制もより整ってきた。
 柔道整復師の国家資格を取得し、平成25年8月に自宅に接骨院を開業した。一方で、子どもの頃から自動車レーサーとミュージシャンに憧れ、高校生の頃から音楽活動を、一昨年12月にカーレースに出場できる国内A級ライセンスを取得した(現在は国際Cライセンスに)。レースの度に、接骨院の患者からは「けがしないで」「気を付けて」と送り出されている。

自身が経営する「なごみ接骨院」で笠原さん

 多くのスポンサーやスタッフらの支えに感謝し、「できれば続けていきたい。(2022年は)ポイント獲得を実現したので、次は表彰台に上りたい」と、より上の目標を定めている。24時間レースのスーパー耐久シリーズにもオファーを受けている。
 また、来年度のレースから、潤研(ZEKURAオイル)よりオイル供給サポートを受けることが決定した。

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