新潟大学発のベンチャーが始動、経済科学部の伊藤龍史准教授、企業へのアドバイザリー業務を提供する合同会社設立

新潟大学経済科学部の伊藤龍史准教授

新潟大学経済科学部の伊藤龍史准教授はこのほど、企業へのアドバイザリー業務などを提供する合同会社RJ’sリサーチ・アンド・アドバイザリー(新潟市西区)を設立し事業を開始する。同大学の経済科学部としてのベンチャー発足は初めてとなる。

伊藤准教授は、アントレプレナー(起業家精神)に関する理論構築を目指す研究を行うとともに、新潟大学経済科学部の「伊藤ゼミ」において、アントレプレナーシップ教育および企業コラボレーションなどを実施し、地域社会の活性化を目指している。

今回、伊藤准教授が設立したRJ’sリサーチ・アンド・アドバイザリーは、「経営意思決定に、理論的な支えを。」と「あらゆる主体に、アントレプレナーシップを。」の2つのミッションを掲げ、アドバイザリー業務を中心に活動する。

伊藤准教授は、「中小企業において戦略立案や経営判断などを行うとき、多くの経営者が自身の経験や持論に基づいて考え、不安を抱えながら意思決定をしているケースが少なくない」と指摘する。RJ’sリサーチ・アンド・アドバイザリーは、経営者の考えに対し、さまざまな理論や概念をつなぎ合わせ、どのようにしたら実現できるかを説明付けし、マネジメントなどの助言を行う。

伊藤准教授は、「理論の支えによって経営者の考えが拡張し、新たな一歩を踏み出す。そのような行動を促したい。また、経営者の意識が変わることで、会社自体の運営や方向性も変わると思う。企業に限らず、さまざまな意思を持って活動する組織や人に対して、アントレプレナーシップを持ってもらうことを目指したい」と話した。

伊藤准教授は、新潟大学での教育研究や「伊藤ゼミの活動」などは継続するとしており、この事業によってさらに活動が活性化することの相乗効果にも期待を寄せる。

RJ’sリサーチ・アンド・アドバイザリーの詳しい内容については、伊藤准教授へメール()にて問い合わせることができる。

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