1月9日、ラリーの主催者であるモナコ自動車クラブが、1月19~22日に開催されるWRC世界ラリー選手権第1戦『ラリー・モンテカルロ』のエントリーリストを発表した。
8日(日)付で公開された同イベントの出場車リストには、最高峰カテゴリーに参加する10台のラリー1カーのほかサポートカテゴリーであるWRC2以下、4つのクラスから全75台が名を連ねた。
2023年もシーズン開幕戦として開催されるラリー・モンテカルロ。そのエントリーリストの最上段にシリーズチャンピオンとして掲載されたトヨタのカッレ・ロバンペラは、チャンピオンナンバーの『1』ではなく、これまでと同じ『69』のカーナンバーを選択している。
22歳の新チャンピオンが所属するTOYOTA GAZOO Racing WRTからはチームメイトのエルフィン・エバンス、セバスチャン・オジエがマニュファクチャラー登録を受けて同イベントに出場する。一方、2023年はワークス昇格を果たしオジエと3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1をシェアする勝田貴元は、今回はマニュファクチャラーの対象から外れた4台目のマシンでラリーに参加することとなっている。
トヨタからエサペッカ・ラッピが移籍加入したヒョンデ・シェル・モビスWRTは、エースのティエリー・ヌービルと“仕事人”ダニ・ソルド、そしてラッピの3名がモンテカルロに挑む。
Mスポーツでエースを務めた後、2年ぶりに古巣へと戻ったクレイグ・ブリーンは次戦スウェーデンでソルドと代わって3台目のヒョンデi20 Nラリー1をドライブし、2023年シーズンをスタートさせる予定だ。
1年前のラリー・モンテカルロで鮮烈なラリー1デビューウインを飾ったMスポーツ・フォードWRTは既報のとおり、2023年に向けて大きく体制を変更した。今季は2019年王者のオット・タナクを擁し、そのチームメイトにピエール-ルイ・ルーベを起用。この伝統のモンテではプライベーターのジョルダン・セルデリディスを加えた3台体制でエントリーしている。
なお、ジェントルマンドライバーであるセルデリディスはマニュファクチャラー登録の対象外となっているため、Mスポーツ・フォードは3チーム中唯一、2台でマニュファクチャラー選手権ポイントを稼ぐこととなる。
30台に迫る台数がエントリーしているWRC2クラスは、“激戦区”にラリー1経験者であるオリバー・ソルベルグやアドリアン・フルモーが加わったことで、より激しい競争が繰り広げられることが予想される。
この中でチャンピオンチームのトクスポーツWRTは、ソルベルグ、サミ・パヤリ、マルコ・ブラシア、ニコライ・グリアジンのために新車のシュコダ・ファビアRSラリー2を走らせる予定だ。また、WRC通算4勝をマークしているフランソワ・デルクールも、同チームのサポートを受けて自身23回目のラリー・モンテカルロに挑む。
■2023年WRC世界ラリー選手権第1戦ラリー・モンテカルロ エントリーリスト(RC1クラス/1月8日付)
No. Team Car Driver&Co-Driver Eligibility
69
TOYOTA GAZOO Racing WRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
カッレ・ロバンペラ
ヨンネ・ハルットゥネン
M
8
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
オット・タナク
マルティン・ヤルヴェオヤ
M
11
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
ティエリー・ヌービル
マルティン・ウィダグ
M
33
TOYOTA GAZOO Racing WRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
エルフィン・エバンス
スコット・マーティン
M
18
TOYOTA GAZOO Racing WRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
勝田貴元
アーロン・ジョンストン
–
17
TOYOTA GAZOO Racing WRT
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ
ヴァンサン・ランデ
M
6
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
ダニ・ソルド
カンディード・カレラ
M
4
ヒョンデ・シェル・モビスWRT
ヒョンデi20 Nラリー1
エサペッカ・ラッピ
ヤンネ・フェルム
M
7
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
ピエール-ルイ・ルーベ
ニコラス・ギルソウル
M
9
Mスポーツ・フォードWRT
フォード・プーマ・ラリー1
ジョルダン・セルデリディス
フレデリック・ミクロット
–