護衛艦が山口・周防大島沖で航行不能 広島・呉母港「いなづま」 乗員などけがなし

10日午後、海上自衛隊・呉基地(広島・呉市)が母港の護衛艦が、山口県沖で航行できなくなりました。

午後0時10分ごろ、山口県の周防大島沖で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が、大きな振動の後、航行できなくなりました。

海上保安庁によりますと、浅瀬に近づきすぎて岩などにぶつかったとみられます。午後5時の時点で船体を動かすめどは立っていないということです。

油漏れも確認されたため、周囲にフェンスを張って流出を防ぐ措置もとられていました。

いなづまには、乗組員166人とドック関係者24人の合わせて190人が乗っていましたが、けが人はいませんでした。

いなづまは、尾道市 因島のドックで点検を終えた後、海上で試運転をして母港の呉基地に戻る途中でした。

海上自衛隊や海上保安庁が、油の漏れ具合や船体の損傷の確認、原因の調査を進めています。

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