出入境再開、初日の本土客は五千人

香港と中国本土の出入境が1月8日に再開され、数万人の香港市民が本土へ出境したが、香港に入境した本土住民はわずか約5000人にとどまった。9日の香港メディアによると、8日に来港した本土からの旅行者は5046人で、出入境再開前日の4929人とほぼ変わらなかった。これまで本土からの旅行者であふれた北区や旺角にも人の波は現れなかった。立法会議員の田北辰氏は、自身が経営するアパレルチェーンのG2000の売り上げは出入境再開初日に何ら改善は見られなかったと指摘。本土の来港ビザ発給が緩慢であることに関係あるとみられるため、旧正月までにプロセスを改善してもらわなければ消費市場にとって厳しいと述べた。G2000では新型コロナウイルス感染症(COVID―19)流行前に本土客による売り上げが約40%を占めていたが、新型コロナ流行後は約10%に縮小した。田氏は7~8日の売上高も何ら変化はなく、本土客は6%にすぎなかったと嘆いている。

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