岡山特産果物 そっくりな笛でPR 市場関係者が「オカリナ隊」結成

軽部さんが制作した白桃やバナナなどのフルーツ笛

 フルーツ笛で果物王国・岡山をPR―。岡山市中央卸売市場(同市南区市場)の職員や荷受会社の社員らが、本物の果物にそっくりな形のオカリナを演奏する音楽隊を結成した。今秋に開かれる市場移転40周年記念イベントでのお披露目を目指し練習に励んでいる。

 メンバーは岡山市の市場事業部職員と、青果など3社の社長や社員計11人。果物の特産物が多い岡山を県内外に浸透させるための話題づくりにと、昨年10月から「市場果物笛オカリナ隊」として活動を始めた。

 オカリナは白桃やバナナ、カキなどがあり、どれも本物と見間違えるほど。岡山市在住の演奏家軽部りつこさん(45)が制作し、初心者でも簡単に童謡「桃太郎」を吹けるよう指穴の数などを調整している。

 荷受会社・岡山大同青果の大野博巳社長(68)が発案し、事業部と協力してメンバーを集めた。各自でフルーツ笛を購入し週1回、昼休憩を使って30分間「桃太郎」を練習している。市場事業部の工藤聡志さん(53)は「笛を吹くのは小学生以来。指使いが難しいが、思ったような音が出ると楽しい。本物そっくりの形にも愛着が湧く」と話す。

 オカリナ隊の目標は、ステージ発表や旬の食材販売がある11月開催のイベント「市場感謝デー」への出演。大野社長は「披露はまだまだ先だが、仲卸や市場に関係する事業者の皆さんも巻き込んで盛り上げていきたい」と意気込んでいる。

白桃やバナナそっくりのオカリナを吹く音楽隊のメンバー

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