トヨタ、中国販売10年ぶり減 22年、新型コロナが影響

2022年の日系大手3社の中国新車販売台数

 【北京共同】トヨタ自動車は10日、2022年の中国市場での新車販売台数が前年比0.2%減の194万600台だったと発表した。前年比で12年以来、10年ぶりの減少となった。新型コロナウイルスの感染拡大で販売に影響を受けた。既に発表したホンダと日産自動車は2桁のマイナスだった。世界最大の新車市場で日系各社は苦戦を強いられている。

 22年春には厳格なコロナ対策が講じられた上海市を中心にサプライチェーン(供給網)が混乱。12月には中国政府が感染を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策の転換を進めたことで、大都市などで流行が一気に拡大し、自動車販売に響いた。

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