英国初の衛星打ち上げ失敗 軌道到達前に「異常発生」

英ニューキーの空港に待機するジャンボジェット機。ヴァージン・オービットが9日、写真を公表した(同社提供・AP=共同)

 【ロンドン共同】英ヴァージン・グループ傘下の米航空宇宙企業ヴァージン・オービットは9日、英国では初となる人工衛星の打ち上げを行ったが、失敗に終わった。ジャンボジェット機に衛星を搭載したロケットをつり下げ、上空で発射する方式。

 同社によると、ロケットは宇宙空間に達したが「システムに異常が発生した」とし、目標の軌道には到達しなかった。

 英メディアによると、英ヴァージンアトランティック航空が使用していたボーイング747の改造機が、9日夜に英南西部ニューキーの空港を離陸。大西洋の上空でロケットが発射された。

 ロケットを運んだ改造機は無事に帰還した。

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