1662年「外所地震」M7.9か 京大・山下助教らが津波堆積物確認し証明

外所地震がM7.9の巨大地震だった可能性を科学的に初めて示した(右から)山下裕亮助教、伊尾木圭衣主任研究員、加瀬善洋研究主任=10日午後、県庁

 1662(寛文2)年に日向灘で発生し、宮崎県に約5メートルの津波が押し寄せたと伝わる外所(とんどころ)地震について、京都大防災研究所宮崎観測所の山下裕亮助教(観測地震学)らの研究グループが10日、マグニチュード(M)7.9の巨大地震だった可能性を科学的に初めて示したと発表した。最新の地球物理学の知見を基に断層モデルを構築し、津波をシミュレーション。さらに津波堆積物を本県沿岸部で確認して裏付けた。山下助教らは「日向灘の地震の防災対策見直しに生かしてほしい」と話している。

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