マーリンズがクエトを獲得へ ロペスら先発投手陣のトレード加速か

先発投手のトレード放出を検討中であることが報じられているマーリンズが実績十分のベテラン右腕の獲得に成功したようだ。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者などが報じたところによると、マーリンズはホワイトソックスからフリーエージェント(FA)となっていたジョニー・クエトと1年850万ドル+球団オプション1年で合意。ベテラン右腕を確保したことにより、パブロ・ロペス、ヘスス・ルザード、トレバー・ロジャースら先発投手陣の放出に向けたトレード交渉が加速しそうだ。

現在36歳のクエトは昨季ホワイトソックスで25試合(うち24先発)に登板して158回1/3を投げ、8勝10敗、防御率3.35、102奪三振を記録。投球イニング数は18勝5敗、防御率2.79の好成績を残した2016年以降では最も多く、8勝を挙げたのも2017年以来5年ぶりだった。メジャー生活15年で2ケタ勝利6度を含む通算143勝の実績を誇るベテランであり、経験不足の若手が多いマーリンズ先発陣に豊富な経験を還元することも期待される。

今季の年俸は600万ドル、来季の契約は年俸1050万ドルの球団オプション(またはバイアウト250万ドル)であることが報じられており、クエトには今季の年俸600万ドルとバイアウトの250万ドルを合計した850万ドルが保証される。球団オプションが行使された場合、2年間の総額は1650万ドルになる。

マーリンズは昨季のサイ・ヤング賞投手であるサンディ・アルカンタラを中心に、ロペス、ルザード、ロジャース、エドワード・カブレラ、ブラクストン・ギャレットなど先発ローテーションの駒が揃っているが、アルカンタラを除く先発投手のトレード放出を検討していることが報じられている。クエトの獲得によって先発投手陣は人員余剰となっており、トレードの噂が絶えないロペスを筆頭に、今後はトレード市場での動きが注目されることになりそうだ。

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