宇都宮テクノ街道、板戸大橋も4車線化 渋滞解消へ新年度着手

板戸大橋の4車線化事業

 栃木県は2023年度、宇都宮市中心部と芳賀・清原工業団地などを結ぶ県道宇都宮向田線(通称・宇都宮テクノ街道)の「板戸大橋」の4車線化事業に着手する。現在2車線の橋の下流側に、さらに2車線分の橋を架けて整備し、27年度の供用開始を目指す。朝夕を中心に慢性的に生じている渋滞解消に加え、工業団地群へのアクセス向上、物流の効率化などが期待されている。

 板戸大橋は08年3月に開通した。長さ約1キロで、4車線化によって全幅は現在の2倍の22メートルとなる。県は23年度、測量設計費に約2億円を計上し、24年度から工事を開始する計画。総事業費は66億円を予定し、国へ補助を要請している。

 全長6.2キロの同道路では、板戸大橋を除く区間で4車線化の整備を終えている。このため、橋周辺がボトルネック(狭い道)となり、交通渋滞の原因になっていた。

 県道路整備課によると、20年の交通量調査では1日約1万2800台が利用していたが、4車線化によって計画交通量は2倍以上の2万5700台に増える見通し。

 同課は「4車線化で円滑な交通が確保される。着手後は早期完成に向け事業を推進する」としている。

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