選挙権回復していたのに…読谷村選管が手続き怠り投票できず 昨年の3選挙、男性に謝罪 沖縄

 沖縄県読谷村の村選挙管理委員会が、選挙権を一時停止されていた男性の選挙権回復に関する事務手続きを怠り、その結果、昨年7月の参院選、同9月の知事選と村議選で男性が投票できなかったことが10日、同選管への取材で分かった。同選管の宇根良雄委員長は昨年10月19日付で「投票の機会を逸する事態となったことに対し、深くおわびする」との謝罪文を男性に出した。
 男性は有罪判決を受けて選挙権が一時停止されていたものの、昨年1月に回復していた。同選管によると、男性の本籍地の自治体から選挙権の回復を知らせる通知を受けたが、その後の事務手続きをせず、男性の投票権が停止されたままの状態になっていた。
 同日実施だった昨年9月の知事選・村議選後、男性からの指摘で投票所入場券が配送されていないことが分かり、事務手続きを怠っていたことが判明した。
 同選管の担当者は、琉球新報の取材に「(選挙権回復の)通知があった時期は多忙で、事務処理が後回しになっていた。マニュアルを見直し、ダブルチェックするなど再発防止に努めたい」と話した。

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