「全国旅行支援」が再開 割引縮小も…関係者は期待大

年末年始に中断していた「全国旅行支援」が割引額を縮小して再開されました。東京都内の旅行会社やホテルからは再び期待の声が上がっています。

政府による「全国旅行支援」はウィズコロナへの一歩として2022年10月に始まり、帰省ラッシュがある年末年始は中断されていましたが、2023年1月10日から全国で再開されました。港区の旅行会社・Enaの登山幸典さんは「去年も(全国旅行支援は)扱っていたが、今年の方が割引率は低くなっても予約は多い。きょうだけで100件以上」と、前回よりも大幅に予約が増えているといいます。そして「今回は2月・3月の春休みや卒業旅行の時期。普段であればピークの時期なので、ぜひこれを利用して日本各地に行ってほしい」と期待を寄せます。

今回の支援額は2022年に実施された時の最大1万1000円から7000円に縮小され、旅行先での買い物や食事に使えるクーポンは平日が2000円、休日は1000円となります。

今回の支援策に、目の前に広がる"雲海”が楽しめる文京区のホテル椿山荘東京は、前回も好評だった庭園が見渡せる部屋で夕食を楽しめたりホテルのプールや温泉が利用できたりする4つの特別プランを今回も設けました。園部咲乃マネジャーは「10月から始まった全国旅行支援を非常に多くのお客さまに利用してもらっていたので、年明け1月からまた再開されるのはホテルとしても大変うれしい」と話しています。このホテルでは前回の旅行支援が始まった10月以降、個人での旅行客がコロナ前よりも増え、満室に近い日が続いているということです。

再開初日のこの日も、都内で暮らす孫に会うために全国旅行支援を利用しようと、愛知県からの利用客が滞在していました。利用客は「孫が東京にいるので前回も利用し、今回も初日から利用した。全国旅行支援はお得感がある。孫に会いに来る一つの口実になるのでありがたい」と話していました。

再開した「全国旅行支援」は自治体ごとに割り当てられた予算がなくなり次第、終了となります。

<都民割「もっとTokyo」との併用も可能>

再開された「全国旅行支援」は1泊最大で7000円が支援され、クーポンも平日なら2000円分・休日でも1000円分がもらえます。また、東京都民の都内旅行を助成する都民割「もっとTokyo」も1月5日から再開されています。「もっとTokyo」は1泊当たり5000円、日帰りで2500円が助成され、都民ならば「全国旅行支援」と併用して使うことができます。「もっとTokyo」も東京都の予算がなくなり次第、終了するということです。

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