Rソックス・ストーリーが右肘手術 復帰時期未定でWBC出場も絶望

日本時間1月11日、レッドソックスはトレバー・ストーリーが右肘の手術を受けたことを発表した。チーフ・ベースボール・オフィサー(CBO)のハイム・ブルームによると、ストーリーはクリスマス前にスローイングの強度を上げたときから右肘に痛みを感じ始めていたという。「まだ復帰時期はわからない。2023年シーズン中のどこかで復帰できる可能性は排除していない」とブルーム。ストーリーは3月のワールド・ベースボール・クラシックにアメリカ代表として参加する意思を表明していたが、出場は絶望的となった。

今回ストーリーが受けた手術は、「インターナル・ブレイス」と呼ばれる人工靭帯を使用するものであり、通常のトミー・ジョン手術とは異なる。そのため、ブルームは「トミー・ジョン手術ではないから今季中に復帰できる可能性は残されている」と説明している。レッドソックス移籍1年目の昨季、ストーリーは2度の故障者リスト入りによって94試合しか出場できなかったが、2度の離脱は右肘の故障によるものではなかった。ただし、ロッキーズ時代の2021年には右肘の炎症で故障者リスト入りしており、右肘に爆弾を抱えた状態だったのは間違いないだろう。

レッドソックスは今オフ、FAとなった正遊撃手ザンダー・ボガーツの引き留めに失敗。さらに正二塁手のストーリーを故障で欠くことになり、二遊間のレギュラーがいなくなってしまった。正中堅手キケ・ヘルナンデスを遊撃に回し、ユーティリティ・プレーヤーのクリスチャン・アローヨを二塁に入れることにより、現有戦力で穴埋めをすることもできるが、ブルームはトレードまたはFAでの補強に動く可能性を示唆している。

トレードで内野手の補強に動く場合はジョーイ・ウェンドル(マーリンズ)、アメッド・ロサリオ(ガーディアンズ)、ポール・デヨング(カージナルス)らがターゲットとなりそうだ。FA補強に動く場合は、二塁手ならジョシュ・ハリソン、セザー・ヘルナンデス、ルーグネッド・オドーア、遊撃手ならエルビス・アンドルス、ホセ・イグレシアスらがまだ市場に残っている。

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