『転換点に使命感と覚悟』 西総監が年頭訓示 海自佐世保

3文書策定を受け「より強固な使命感と覚悟が求められている」と強く呼びかける西総監=佐世保市平瀬町、海自平瀬体育館

 海上自衛隊の西成人(なると)・佐世保地方総監は10日、佐世保市の海自平瀬体育館で隊員ら約150人を前に年頭訓示をし、安全保障政策の転換点を迎え、使命感と覚悟が求められていると訴えた。
 西総監は、外交・安全保障政策の長期方針「国家安全保障戦略」など、安保3文書の策定と防衛予算の大幅な増額方針に触れ「わが国の安全保障政策は大きな転換点を迎え、確固たる意志が内外に示された」と強調。「国民から、わが国防衛におけるより重い負託を受けたと理解しなければならない」と述べた。昨年から続くロシアのウクライナ侵攻にも触れ「国際秩序の根幹を脅かす暴挙であり、断じて認められない」と非難した。
 このほか、海自佐世保地方隊が今年で創設70年の節目を迎えるとして、「感謝の心を持って皆で盛り上げていこう」と話した。


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