海上自衛隊 護衛艦「いなづま」 船体動かすめど立たず 山口県沖で航行不能

海上自衛隊呉基地を母港とする護衛艦が、山口県沖で航行不能になった事故で、11日も引き続き、損傷の調査などが進められています。船体を動かす見通しは立っていません。

10日正午ごろ、山口県の周防大島沖で海上自衛隊の護衛艦「いなづま」が航行できなくなりました。尾道市因島のドックで点検を終えた後、海上で試験運転をして母港の呉基地に戻る途中でした。

海上自衛隊などによりますと、浅瀬の岩などにぶつかったことが原因とみられ、船体後部、右側のスクリューが損傷しました。

乗組員など190人にけがはなく、一時、およそ30メートル四方に油が流出しました。

自衛隊と海上保安庁が船体の損傷の確認や原因の調査を進めていますが、船体を移動させる見通しは立っていません。海上自衛隊では、「きょう中の移動は難しい」との見方を示しています。

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