2月まで海面低温、春は平常に ラニーニャ、今冬終息へ

気象庁=東京都港区

 気象庁は11日、世界的な異常気象の原因とされ、南米沖太平洋の海面水温が低くなる「ラニーニャ現象」が昨年12月も継続したとの監視速報を発表した。2021年秋から続くが、今後終息に向かう見通しで、今冬の終わりに平常の状態となり、春も継続する可能性が高いと予測している。

 日本付近では冬型の気圧配置になりやすいため、今年2月ごろまでは平年よりも低温の地域が多い見込み。

 気象庁によると、昨年12月の監視海域の海面水温は基準値より0.7度低い24.4度。東・西日本の低温や沖縄・奄美の日照時間の少なさがラニーニャの特徴に一致した。

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