新型コロナとインフルエンザ同時流行に危機感 医療現場の今 広島

懸念されていた新型コロナとインフルエンザの「同時流行」が近づいています。医療現場で今何が起きているのでしょうか。

診察①

「コロナ陽性です。インフルエンザは出ませんでした。1週間の自宅療養が必要になります。」

診察②

「インフルエンザでした。」「インフルエンザ!?」「コロナではなかったです。」「コロナじゃないんですね。」

3連休明けの10日、広島駅近くの三上内科医院では新型コロナとインフルエンザの感染者が相次ぎました。

三上内科医院 三上裕一郎院長

「まさに同時流行ですね。コロナの方は全然衰える気配がありませんし、インフルエンザにしても今まだ注意報レベルにまではいってないが、もう時間の問題だと思います。」

発熱の症状で訪れた患者は午前中だけで約25人。このうち10人が新型コロナ、3人がインフルエンザに感染していました。インフルエンザの患者は年明けから急に増えたということです。

三上内科医院 三上裕一郎院長

「(医師仲間と)情報交換をよくするんですけど、やっぱりどこも(インフル患者が)出ていますね。1人出たとか2人出たとかぐらいのレベルではあるが、(インフルが)まん延してきていることは間違いない。」

こちらの病院では、新型コロナとインフルエンザを同時に検査できるキットを使用していますが、今後、品薄になるおそれがあるといいます。

三上内科医院 三上裕一郎院長

「診察しただけでは新型コロナなのかインフルエンザなのか分からないですから、診断をつける手段がなくなってしまうことがあり得ます。」

懸念されていた「同時流行」が起こりつつある今、「同時感染」への危機感も高まっています。

三上内科医院 三上裕一郎院長

「インフルエンザはこれから増えてきます。なので同時流行はこれからさらにひどくなってくることはまず間違いないと思います。怖いのは同時感染。両方にいっぺんに感染してしまう、そうなると重症化することがあると言われてますのでそこは気をつけたいところだと思います。」

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