「リニア静岡工区着手できず心残り」JR東海金子社長退任へ 2度“直接対決”の川勝静岡県知事「南アルプス、水資源の答えを出さないままの退任は残念」

<JR東海 金子慎社長>

「私は今年の3月末で、社長の在任期間が5年となるので、このタイミングで丹羽(俊介)副社長が社長となり、この構想のもとに、経営体力の再強化、リーダーシップをとることが適切と判断した」

JR東海は1月11日夕方、4月1日付けで金子慎社長が退任する人事を発表しました。金子社長は2018年に社長に就任し、JR東海のトップとして、川勝平太静岡県知事と2度の直接会談を行うなど、リニア問題にも向き合ってきました。

<JR東海 金子慎社長>

「南アルプスの静岡工区に着手ができないということについては、大変心残り。課題は地域の方々の心配、懸念を解消するということで、色々な取り組みはしてきたが、まだ道半ば」

トップ交代の人事発表を受けて、川勝知事は、SBSの取材に次のよう答えました。

<静岡県 川勝平太知事>

「南アルプスや水資源に対してどうするか、金子さんはついに答えを出さないまま退任されたのは残念ですが、次の社長に(答えを)しっかりと出していただいて、こういう宣言を新社長に期待したいですね」

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